大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012、開幕


森山大道. アジア写真映像館

2012年7月29日、今回で5回目となる大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012は、新潟県十日町市と津南町をまたぐ越後妻有地域にて初日を迎えた。
同芸術祭は2000年に「人間は自然に内包される」という理念を掲げて始まり、越後妻有・大地の芸術祭の里には、現在約160点のアート作品と、地域資源を活かした施設が蓄積、展開されてきた。今回、改修された越後妻有里山現代美術館[キナーレ](設計/原広司)の2階には、レアンドロ・エルリッヒやエルムグリーン&ドラッグセットらの作品が展示され、1階池ではクリスチャン・ボルタンスキ―のインスタレーション「No Man’s Land」が展示される。松代旧清水小学校を使ったアーカイブ施設CIANでは、故中原佑介の蔵書3万冊を中心にした現代美術資料の公開と記念展示が行なわれる。また、昨年3月の長野県北部地震で全壊したオーストラリア・ハウスは、公募によりシドニーに拠点を置くアンドリュー・バーンズ・アーキテクトのプランに基づき、再健された。そのほか、ドラゴン現代美術館(DMoCA)をはじめとする東アジア芸術村プロジェクト、JR飯山線アートプロジェクトなど、多彩な展示、イベントが企画されている。
なお、同芸術祭の東京インフォメーションセンターはアートフロントギャラリ―(代官山)にて9月1日まで営業している。

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012
2012年7月29日(日)-9月17日(月、祝)
http://www.echigo-tsumari.jp/

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