DO WE DREAM UNDER THE SAME SKY Rendering, 2015. Courtesy Rirkrit Tiravanija, Nikolaus Hirsch, Michel Müller and Antto Melasniemi
2015年6月18日から21日にかけて、世界33カ国から284のギャラリーが集まる世界最大規模の近現代美術のアートフェア「アート・バーゼル」が開催される。
開催期間に多様な企画が催されるアート・バーゼルの主要部門となるギャラリーズ部門には、ガゴシアン・ギャラリー、デイヴィッド・ツヴィルナー、ハウザー&ヴィルト、ペース・ギャラリー、ホワイト・キューブらをはじめとする世界有数の223ギャラリーが参加。日本から、ギャラリー小柳、SCAI THE BATHHOUSE、タカ・イシイギャラリー(東京に支店を持つブラム・アンド・ポーも同部門に参加)に加え、同部門では初参加となるTake Ninagawaが出展する。同部門初参加は、Take Ninagawaのほか、イスタンブールのロデオとロンドンのヴィルマ・ゴールド。
企画内容が重視されるフィーチャー部門には、東京画廊+BTAPを含む30ギャラリーが参加。東京画廊+BTAPが、榎倉康二、小清水漸、菅木志雄、関根伸夫、高松次郎ら「もの派」をテーマとした展示を行なうほか、各ギャラリーからジョン・ケージ、コンスタン、ジュディス・バーンスタイン、デイヴィッド・ハモンズらの作品が出品される。若手アーティストの個展形式限定のステイトメント部門では、パリのアリックス・マルセルが第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ企画展に参加しているマチュー・クレイベ・アボネン、ロンドンのローラ・バートレット・ギャラリーがベアトリス・ギブソン、ドバイのサード・ラインがアッバス・アカバンを紹介するなど16ギャラリーが出展。出版社や印刷物、マルチプル作品を扱うスペースが参加するエディション部門には、シンガポールのSTPIなどが参加。
メッセプラッツでは、リクリット・ティラヴァニがドイツ人建築家ユニット ニコラウス・ヒルシュ / ミヒェル・ミュラーとフィンランド人シェフ(料理人)のアンット・メラスニエミの協力のもと、新作インスタレーションを発表する。同作品内では、ティラヴァニやメラスニエミが食を振る舞うとともに、地元バーゼルやフランクフルトの学生による企画が行なわれる。同作品は会期後にチェンマイの「the land」に輸送され、新しいワークショップの建物として再構築される予定。
Hassan Hajjaj Karima: a day in the life of a henna girl (2015), 71′ Courtesy the artist and The Third Line
そのほか、村上隆の「めめめのくらげ」(2013)を皮切りに、ハッサン・ハジャジの新作発表やダンカン・キャンベルの特集上映などを行なうフィルム・プログラム。フェアブースに収まらない作品に特化したアンリミテッド部門、サイト・スペシフィックな作品に特化したパルクール部門やさまざまな美術関係者が登壇するカンバセーション&サロンを含む多様なプログラムが数日間で展開される。
アート・バーゼルに先立つ6月16日、17日には、ロールス・ロイス社のコミッションとして製作され、第56回ヴェネツィア・ビエンナーレのヴェルニサージュで発表された、アイザック・ジュリアンの新作「Stones Against Diamonds」がバーゼル市内「Elisabethenkirche」で上映される。同作品はバーゼルでの上映後、作家によりロンドンのチェルシー・アンド・ウエストミンスター病院に寄贈される。
また、同じくバーゼル市内では、比較的新しいギャラリーを対象とするアートフェア「リステ(LISTE)」が20回目の開催を迎える。日本の青山|目黒を含む31の国・地域から79のギャラリーが参加する。(会期は6月16日から6月21日まで)
アート・バーゼル2015
2015年6月18日(木)-6月21日(日)
https://www.artbasel.com/