クリッティヤー・カーウィーウォン
京都を拠点とするアーティストの支援や芸術を通じた地域創造などを目的に活動する東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)が、京都造形芸術大学との共催で、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を重ねていく「ULTRA X HAPS TALK」をはじめる。
記念すべき第1回目は、チェンマイに開館した新しい現代美術館MAIIAMで『アピチャッポン・ウィーラセタクン:狂気の晴朗』を企画、タイのジム・トンプソン・アートセンターの芸術監督を務めるクリッティヤー・カーウィーウォンをゲストに迎えて、1990年代初めにタイ東北部チェンマイで実施されたアーティスト主導のパブリックアート・プロジェクト「チェンマイ・ソーシャル・インスタレーション(CMSI)」を社会的、政治的背景とともに紹介する。草の根的な運動として続く三世代にわたるタイの芸術運動の素地を築き、国内外のアーティストや知識人のコミュニティを超えて広く社会に関わりつつも、90年代末には失速していったCMSIはタイのアートシーンやその周辺に何を残したのかを探っていく。
ULTRA X HAPS TALKでは、クリッティヤー・カーウィーウォンに続き、キルギス共和国出身のアーティストであいちトリエンナーレ2016への参加も決定しているグリナラ・カスマリエワ&ムラトベック・ジュマリエフ、ニュージーランド出身で先のシドニー・ビエンナーレをはじめ、数々の国際展に参加しているアーティスト、デイン・ミッチェルの招聘も決定している。なお、本事業はHAPSの「キュレーター招聘プログラム」の一環として行なわれる。
東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS):
http://haps-kyoto.com/
ULTRA X HAPS TALK 001
チェンマイ・ソーシャル・インスタレーションとその背景
クリッティヤー・カーウィーウォン(ジム・トンプソン財団、ジム・トンプソン・アートセンター芸術監督)
2016年7月20日(水)19:00-20:30
会場:ロームシアター京都 ノースホール
定員:100名(要申込)、無料
申込み・問合せ先:ULTRA_HAPS[at]office.kyoto-art.ac.jp(*「[at]」を「@」に変換)※詳細は公式ウェブサイトを参照
ULTRA X HAPS TALK 002
中央アジアの現代美術—ポスト・ソヴィエトの文脈から
グリナラ・カスマリエワ&ムラトベック・ジュマリエフ(アーティスト)
2016年8月4日(木)19:00-20:30
会場:京都造形芸術大学智勇館1階
定員:100名(要申込)、無料
申込み・問合せ先:ULTRA_HAPS[at]office.kyoto-art.ac.jp(*「[at]」を「@」に変換)※詳細は公式ウェブサイトを参照
ULTRA X HAPS TALK 003
残像から亡霊へ
デイン・ミッチェル(アーティスト)
2016年8月30日(火)19:00-20:30
会場:京都芸術センター講堂
定員:100名(要申込)、無料
申込み・問合せ先:ULTRA_HAPS[at]office.kyoto-art.ac.jp(*「[at]」を「@」に変換)※詳細は公式ウェブサイトを参照
グリナラ・カスマリエワ&ムラトベック・ジュマリエフ
デイン・ミッチェル|Dane Mitchell, Remedy for Agoraphobia, Ataxia, Anxiety (AgNO3), 2016 Courtesy the artist; Hopkinson Mossman, Auckland; and RaebervonStenglin, Zürich Photograph: Christopher Morris