札幌国際芸術祭2017、ゲストディレクター発表


撮影:佐藤類

2015年10月1日、創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会は、再来年夏に開催を予定している札幌国際芸術祭2017(SIAF2017)のゲストディレクターに音楽家の大友良英が就任すると発表した。

札幌国際芸術祭は2014年に札幌初の国際的なアートフェスティバルとして、坂本龍一をゲストディレクターに「都市と自然」のテーマで開催された。2回目のゲストディレクターを選ぶにあたり、実行委員会は「市民の関心を喚起することができる芸術文化の実践者」、「美術領域のみに限らず、現代社会に対して広い視野を持ち、SIAFにふさわしい方針(テーマやコンセプト)と展望を提示することができる人物」、「テーマやコンセプトを自らの言葉で説明し、発信できる人物」を条件として検討を進めていた。

検討の結果、SIAF2017のゲストディレクターに就任した大友良英(1959、神奈川)は、実験的な音楽からジャズやポップス、映画音楽やテレビドラマの音楽など、さまざまな領域の音楽を手掛けている。また、「アンサンブルズ」の名の下、恊働で作品制作やコンサートを試みており、東日本大震災後に立ち上げた「プロジェクトFUKUSHIMA!」など市民参加型のプロジェクトにも精力的に取り組み、SIAF2014でも「フェスティバルFUKUSHIMA!北3条広場で盆踊り」や「オーケストラSAPPORO!」を企画している。そのほか、独立行政法人国際交流基金アジアセンターが主催する「アンサンブルズ・アジア」のアーティスティックディレクターとしてのアジア各国での積極的な活動、また、SIAFの展開方針のひとつであるメディア・アートにおける活動など国際的な評価も高い。こうした実績により、SIAF2017ゲストディレクターの適任者として任命されるに至った。

今回の就任にあたり、大友は「専門家であれ、そうではない人であれ、もう一度、耳をすましてみる、目をこらしてみる。そして一緒につくってみる。そんな、どこにもない芸術祭を札幌で出来ればと思っています」とメッセージを寄せた。(※全文は公式ウェブサイトのこちらのページに掲載。)

札幌国際芸術祭2017https://www.sapporo-internationalartfestival.jp/

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