第15回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館キュレーター

2015年9月10日、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は来年5月に開幕する第15回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展における日本館のキュレーターに東京理科大学理工学部建築学科教授の山名善之を選出したことを発表した。

山名善之は1966年東京都生まれ。専門は建築意匠学、建築史学、アーカイブズ学。90年に東京理科大学工学部第一部建築学科を卒業。香山アトリエ/環境造形研究所での設計実務を経て、95年にフランスに渡り、パリ・ベルヴィル建築学校、パリ大学パンテオン・ソルボンヌ校で学ぶ。アンリ・シリアニ・アトリエでの建築設計実務活動やナント建築大学での契約講師を経て、パリ大学パンテオン・ソルボンヌ校で博士学位を取得する。2002年より現職。また、国立近現代建築資料館主任建築史量調査官と国立西洋美術館客員研究員を兼務、モモダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織ドコモモの理事(ドコモモ・ジャパン副代表)、文化遺産の保存、保護を目的とする原理、方法論、保存科学技術の研究・応用、世界遺産登録の審査、モニタリングの活動などを行なうイコモスの日本支部の理事を務めている。そのほか、ル・コルビュジエやジャン・プルーヴェの翻訳を手がける。

国際交流基金は、当初コミッショナー選出のための指名コンペを開催したが、選考終了後にビエンナーレ財団より「コミッショナーは政府機関又はその国を代表する公的機関でなければならない」との規則の変更の連絡があったため、コミッショナーは国際交流基金が務め、コンペで選出された山名がキュレーターを務めることとなった。
10月6日に国際交流基金で開催される記者会見にて、日本館展示プランや出展者が発表される予定。

なお、第15回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展は2016年5月18日から11月27日まで、総合ディレクターのアレハンドロ・アラヴェナが掲げる「REPORTING FROM THE FRONT」のテーマのもとで開催される。

第15回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展
2016年5月18日(土)-11月27日(日)
http://www.labiennale.org/en/architecture/

Copyrighted Image