Alejandro Cesarco, installation view in the Urguay pavilion at the 54th Venice Biennale. Photo by ART iT.
バロワーズ賞は、バーゼル市に本社をおく保険会社バロワーズがスポンサーとなり、アート・バーゼルの若手ギャラリーのセクション「アート・ステートメンツ」に作品を展示したアーティストの中から選ばれたふたりのアーティストに賞金30,000スイスフラン(約285万円)が与えられる賞である。第13回目となる今回の賞は、ギャラリー・マレイ・ガイ(ニューヨーク)のブースで展示されたアレハンドロ・セザルコおよびギャラリー・ケート・マックギャリー(ロンドン)のブースで展示されたベン・リバースに贈られた。
セザルコは1975年ウルグアイ、モンテヴィデオ生まれ、ニューヨーク在住。コンセプチュアルアートについての考察をビデオや写真、音を使って作品に仕立てる。今回の受賞作品である「The Streets Were Dark With Something More Than Night or The Closer I Get To The End The More I Rewrite The Beginning」(2011)はローレンス・ウェイナーの声を用い、ビデオと写真から構成されるインスタレーション。セザルコは今年のヴェネツィア・ビエンナーレのウルグアイ館の代表作家でもある。
ベン・リバースは1972年イギリス、サマセット生まれ、ロンドン在住。忘れられた場所を扱った映像作品を制作している。その作品はドキュメンタリーというより少しずつ進化するプロセスの雰囲気を描出している。
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