第14回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展、日本館コミッショナーに太田佳代子

2013年6月19日、国際交流基金は第14回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展における日本館のコミッショナーに展覧会オーガナイザーで編集者の太田佳代子を選出したことを発表した。

同ビエンナーレ総合ディレクターのレム・コールハースが提案した共通のテーマに合わせる形で「日本建築の近代化100年の歴史」をテーマに掲げ、日本館を日本建築の100年の歴史が詰まった「倉」として展示を行う。ディレクターは早稲田大学理工学術院建築学科教授の中谷礼仁、エグゼクティブアドバイザーを評論家で翻訳家の山形浩生、建築家で早稲田大学建築学科助教の小林恵吾、早稲田大学理工学術院創造理工学部建築学科助手の本橋仁がそれぞれ務める。

太田は、今回のビエンナーレ全体のディレクター、コールハースが主催する設計事務所OMAのシンクタンクであるAMOのキュレーターを務める。これまでに『Waist Down – Skirts by Miuccia Prada』(2004-05)や『CONTENT』(2003)などの展覧会を手掛け、2006年と2010年のヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展にOMAが参加した際にもキュレーターやチームのひとりとして参加している。共著には『Inside Outside – Petra Blaisse』、『Post-Occupancy』など。また、コールハースとハンス・ウルリッヒ・オブリストがメタボリズムを巡るインタビューとリサーチを纏めた『プロジェクト・ジャパン メタボリズムは語る…』(英語版:2011. Taschen|日本語版:2012. 平凡社)の編集ディレクターを務めた。

指名コンペティションの審査員は、水沢勉、五十嵐太郎、笠原美智子、北山恒、島敦彦、港千尋、南嶌宏が務め、最終候補には、岡崎乾二郎、隈研吾、倉方俊輔、松隈章、松隈洋の企画が残っていた。

第14回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展
2014年6月7日-11月23日
ジャルディーニ、アルセナーレ、ほか
http://www.labiennale.org/

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