PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015、参加アーティスト一部発表


やなぎみわ演劇プロジェクト『1924 人間機械』2012

2014年4月4日、京都国際現代芸術祭組織委員会は京都市美術館にて第2回記者会見を開催した。アーティスティックディレクターの河本信治が同芸術祭の構想および参加アーティストの一部を発表。河本のほか、アドバイザリーボードメンバーの京都大学教授の吉岡洋やテート・モダン館長のクリス・デルコンも登壇した。

今回発表された参加アーティストは、既にプレイベントに参加しているウィリアム・ケントリッジやドミニク・ゴンザレス=フォルステル、蔡國強のほか、ヘフナー/ザックス、石橋義正、ピピロッティ・リスト、スーザン・フィリップス、やなぎみわの8組。ピピロッティ・リストは4月29日に京都国立近代美術館にてオープンリサーチプログラムの一環としてレクチャーを行なう予定。参加アーティストを40人前後に絞ることで、各参加アーティストへのリサーチや製作などにおける手厚いケアやサポートを実現するという数多ある国際芸術祭との違いをパラソフィアの態度として示した。

また、ヤノベケンジがディレクターを務めるウルトラファクトリーや名和晃平が立ち上げたSANDWICHのふたつの工房がテクニカルサポートとして参加すること、吉岡洋が編集長を務める学生プロジェクトチームによるフリーペーパー「パラ人」の創刊と今後の刊行計画、将来の京都国際現代芸術祭の運営を担っていく人材の育成をはじめとする大学との連携に関する構想などが述べられた。

記者会見からは「現代美術は難しい」や「京都らしさ」といった既存のイメージに囚われるのではなく、アジアで新しく生まれている知的な屈折を考察したり、社会的、経済的、文化的な角度から伝統と未来の関係性を思い描くためのプラットフォームとして、「京都」という場所を活かしていく姿勢がうかがわれた。


Above: Hoefner/Sachs Honey Neustadt (2006) © Hoefner/Sachs. Below: William Kentridge NO, IT IS (2012) Photo by Cathy Carver, courtesy of Marian Goodman Gallery, New York. © William Kentridge.

PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015
2015年3月7日(土)–5月10日(日)
京都市美術館、京都府京都文化博物館ほか府・市関連施設など
http://www.parasophia.jp

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