第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ開幕


鳩: Maurizio Cattelan, Others (2011) 青いペイント: Josh Smith, ILLUMInations (2011) 手前のバー: Latifa Echakhch, Fantasia (2011)

世界で最も長い歴史を誇る現代美術の国際展覧会、第54回ヴェネツィア・ビエンナーレが2011年6月4日に開幕する。

今回は、チューリッヒ市立美術館ディレクターであり、雑誌『パルケット』の創始者のひとりでもあるビーチェ・クーリガーがアーティスティックディレクターを務める。クーリガーによる企画展『ILLUMInations』のタイトルはイルミネーション(光)とネイションズ(国家)を掛け合わせたもので、物理的および理性的な光がもたらした現代美術の現在の姿と、国家についての考察となっている。

前回のダニエル・バーンバウムによる企画展『Making Worlds』がグローバル化する美術を時間的にも地理的にも広くカバーしたのとは対照的に、今回はヨーロッパで活躍するアーティストが中心となっている。特に35歳以下のアーティストを重点的に選択したことをクーリガー自身が語っている。

各国が展示を行う国別パビリオンではインドなどが初参加。日本館は束芋がピロティも含めたパビリオン全体を使った映像インスタレーション「てれこスープ」を出品する。

ART iTでは、6月1日から4日までの内覧会期間中、現地よりフォトレポートを中心とした速報をお届けする。

第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ
会期: 2011年6月4日 – 11月27日
会場: ジャルディーニ、およびアルセナーレ他、ヴェネツィア市内各所
開館時間: 10:00 – 18:00 月休
http://www.labiennale.org/

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