アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)による2012年度グラントの申請受付が9月1日より始まる。
ACCは1963年の設立以来、アメリカとアジア、そしてアジア諸国間での文化交流の支援を目的とし、パフォーミングアート及びビジュアルアーツを中心とした多分野において、また伝統的・現代的いずれの表現をも対象に、助成を継続している。なかでも、ACCの日米芸術交流プログラムは両国の文化交流促進に重きを置き、現在はセゾン文化財団からの年間助成を受けている。
助成プログラムには、個人フェローシップ、レジデンシー・フェローシップ、団体助成がある。個人フェローシップは、アメリカやアジア地域内において調査、研究、専門的な研修、視察旅行、創作活動を行うために助成を希望する日本人アーティスト、研究者、また、日本の芸術、文化を研究し、理解を深める目的で同様の活動を行おうとするアメリカ人アーティスト、研究者を対象とし、助成機関は1ヶ月から6ヶ月。レジデンシー・フェローシップは、アメリカ国内でのレジデンス・プログラムへの参加にあたり、生活、活動に対する最大6ヶ月までの助成を行う。団体助成は、日米およびアジア地域内の文化交流に重要なプロジェクトを行う日米の芸術団体及び教育機関を対象としている。
現在東京都現代美術館にて個展を開催している名和晃平(2004)やヨコハマトリエンナーレ2011の参加作家である野口里佳(1997)、田中功起(2003)、八木良太(2009)、横尾忠則(1969)、また同トリエンナーレの総合ディレクターを務める逢坂恵理子(2005)も同プログラムの過去のグランティである。
なお、申請方法、詳細はACC公式ウェブサイトにて、逐次発表される予定。
※()内はグランティとなった年
公式ウェブサイト:http://asianculturalcouncil.org/japan/
お問い合わせ:acc@accjpn.org
(文中敬称略)