平成23年度芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞

2012年3月13日、文化庁は芸術各分野において、優れた業績をあげた者またはその業績によって各部門に新生面を開いた者を選奨する、芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の受賞者を発表した。
美術部門の大臣賞では、従来の業績に加え、東日本大震災に関する活動を考慮するという共通認識のもとで選考が行なわれ、写真家の畠山直哉、建築家の坂茂が選出された。また、同新人賞は、森美術館をはじめ、国内4美術館を巡回する個展を開催した小谷元彦が受賞。そのほか、芸術振興部門大臣賞は「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げた大友良英、同新人賞を「3がつ11にちをわすれないためにセンター」を開設した甲斐賢治が受賞。こちらもこれまでの実績及び東日本大震災復興に対する丁寧かつ独創的な活動が評価された。なお、評論等部門大臣賞では美術史家の鈴木杜幾子、演劇研究家の中村哲郎が受賞。それぞれ著書『フランス革命の身体表象―ジェンダーからみた200年の遺産』、『花とフォルムと 転換する時代の歌舞伎評論』の成果に対する授賞となった。また、同新人賞は『トポグラフィの日本近代 江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』を上梓した佐藤守弘が受賞した。
そのほかの部門の受賞者及び受賞理由は文化庁ウェブサイトを参照。贈呈式は3月19日に合同庁舎7号館にて行なわれる。

文化庁:http://www.bunka.go.jp/

Copyrighted Image