【次回企画展】「アートと音楽-新たな共感覚をもとめて」(10/27-2/3)

音楽とヴィジュアルアートは互いに密接な関係をもちながら進化してきました。20世紀の初め、作品がさまざまな感覚を呼び起こすような総合芸術をめざしたカンディンスキーや、音楽を記号的な正確さでイメージ化しようとしたクレーがその例です。聴覚と視覚を横断することで可能となる、豊かな感性の領域と表現の広がりは60年代のジョン・ケージらによってより実験的な形で検証されました。

そして今、デジタル技術の発達によりイメージはピクセルに分解されて記号や数値として処理され、音もPCのディスプレイ上で視覚的に作曲されるなど、アートと音楽はその創作の過程においても近似しています。一つのコンピュータで映像、画像、音を同等に扱う世代のクリエイターたちは、より密接な「新たな共感覚」というべき総合感覚をもって、多様な表現を試みています。

本展は総合アドバイザーに音楽家の坂本龍一を迎え、この二つの表現が交差、連動することで生まれてくる多様な作品の紹介を通して、「私たちの時代」における見ること、聴くことの本質的な意味を問いかけます。

総合アドバイザー:坂本龍一

出品作家(アルファベット順):
セレスト・ブルシエ=ムジュノ|ジョン・ケージ|マノン・デ・ブール|フロリアン・ヘッカー|
池田亮司|ワシリー・カンディンスキー|パウル・クレー|ウドムサック・クリサナミス|カールステン・ニコライ|大西景太|オノセイゲン+坂本龍一+高谷史郎|
大友良英リミテッド・アンサンブルズ(大友良英、 青山泰知、Sachiko M、堀尾寛太、毛利悠子)|クリスティーネ・エドルンド|坂本龍一+高谷史郎|ザ・サイン・ウェーブ・オーケストラ|武満徹|田中未知・高松次郎|バルトロメウス・トラウベック|ステファン・ヴィティエロ|八木良太|

会期 
2012年10月27日(土)-2013年2月3日(日)

開館時間 
10:00-18:00(入場は17:30まで)

会場 
東京都現代美術館(〒135-0022 江東区三好4-1-1) 企画展示室B2F、1F

休館日
月曜日(ただし12/24、1/14は開館)、12/25、年末年始(12/28~1/1)、1/15

観覧料
一般1,100円/ 大学生・65歳以上850円/ 中高生550円/ 小学生以下無料

主催
東京都、東京都現代美術館・東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
東京新聞

助成
芸術文化振興基金

協力
NECディスプレイソリューションズ株式会社/ ヤマハ株式会社/ AURAL SONIC/
SHIZUKA STILLNESS PANEL/ 株式会社オーディオテクニカ/ 株式会社バラッド/
山口情報芸術センター[YCAM]

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