加藤泉―「ボディ アンド ソウル」展より[ARC]

群馬・ハラ ミュージアム アークより

現在開催中の「ボディ アンド ソウル─原美術館コレクション展」の作品をご紹介したいと思います。

加藤泉は2007年ヴェネチアビエンナーレの国際企画展部門に招聘されるなど、近年の活躍にはめざましいものがあります。絵画から出発しましたが、ここ数年は彫刻の制作にも力を入れており、本展には絵画と彫刻が1点ずつ展示されています。加藤泉の作品には、絵画・彫刻を問わず、人物像と言ってよいのか微妙なほどにデフォルメされ記号化した人物の姿が登場します。どこかグロテスクな感じがしなくもありませんが、それでいてユーモアやあたたかみもあるような、独特で力強い造形が特徴です。


加藤泉 「無題」 2008年 撮影:木奥恵三

この彫刻は、原美術館の企画展『「アート・スコープ2007/2008」─存在を見つめて』(2008年)のために制作され、その後コレクションに加わったものです(この画像は同展での展示の様子です)。ちなみに、東京の原美術館では、現在『「アート・スコープ2009-2011」─インヴィジブル・メモリーズ』を12月11日まで開催中ですので、そちらもぜひご覧いただければ幸いです。
https://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/QYVGU7mbW29sxkH5vaZc/

なお、ザ・ミュージアム・ショップでは、作家との協力のもと、加藤泉のオリジナルグッズを制作して販売していますので、そちらもチェックしてみてください。
https://www.haramuseum.or.jp/shop/index-j.php

“ボディ アンド ソウル (body and soul/身体と精神)”という語句は、昔からアメリカなどでは映画や楽曲の題名に何度となく使われてきました。日本語の中でも近年は音楽を中心によく見かけるようになりました。身体(ボディ)は心(ソウル)の容器であり、“魂の抜け殻”などという言い回しもありますが、哲学などでは、自分という存在が他者や周囲の世界と関わるための“媒体(メディア)としての身体”という考え方もあります。今回展示している作品は、身体(ボディ)を直接モチーフにしているものもありますが、すべてがそういう作品ではありません。さまざまな表現を通して“身体”の意味、身体と精神の絆を見つめ直すことができるのではないでしょうか。

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ボディ アンド ソウル─原美術館コレクション展
2012年1月4日[水]まで

■出品作家:加藤泉/草間彌生/篠原有司男/束芋/やなぎみわ/米田知子/ウィリアム ケントリッジ/ローリー シモンズ/ミカリーン トーマス ほか

*会期中毎週日曜日(2:30pmより1時間程度)、予約制にて学芸員によるギャラリーガイドおよび開架式収蔵庫(現代美術)の特別公開(中学生以上対象)を行ないます。

開館時間 9:30 am – 4:30 pm (入館は4:00 pmまで)
入館料 大人(中学生以上)¥1000 こども(3歳-小学生)¥500
学期中の土曜日は群馬県内の小中学生は無料。
休館日 木曜日(12月29日は除く)、1月1日[日] *荒天時、都合により臨時休館する場合があります。
交通案内 JR上越線「渋川駅」より「伊香保温泉行き」バスにて15分、「グリーン牧場前」下車。お車の場合、関越自動車道「渋川・伊香保I.C.」より8km、15分。

◇電車のご案内◇
*変更の可能性がありますので、事前に必ずご確認ください

《JR「上越・長野」新幹線利用の場合》 
〈東京駅発→高碕駅で在来線の上越・吾妻線に乗り換え→渋川駅着〉

・10:12東京発→11:01高崎着/11:11高崎発→11:35渋川着
・11:12東京発→12:03高崎着/12:20高崎発→12:44渋川着 
・12:24東京発→13:14高崎着/13:31高崎発→13:56渋川着

《JR上越線新特急「草津」利用の場合》
〈上野駅→渋川駅着〉

・ 9:00上野発→10:37 渋川着 (31号 ※土休日のみ運転)
・10:00上野発→11:43渋川着 (3号 ※土休日のみ運転)
・12:00上野発→13:45 渋川着 (5号)

渋川駅からは関越交通バスに乗り「グリーン牧場前」で下車します。
http://www.kan-etsu.net/r-bus/timetable/shibu-ikaho-1.htm

バス停より徒歩7分で当館に到着します。

◇お車のご案内◇
関越自動車道「渋川・伊香保I.C.」より伊香保温泉に向かって8km、約15分。

高速道路について
E-NEXCOドライブプラザ http://www.driveplaza.com/

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お知らせ
■ハラミュージアムアークは本展覧会より「ミューぽん」に参加しました。ぜひご活用ください。
http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon

〈公式WEBサイト〉http://www.haramuseum.or.jp
〈携帯サイト〉http://mobile.haramuseum.or.jp
〈ツイッター〉http://twitter.com/HaraMuseumARC

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