群馬 ハラ ミュージアム アークより
10月10日、特別展示室「觀海庵」の扁額式を行いました。
「觀海庵」は、館長の曾祖父、原六郎(1842‐1933)が収集した古美術コレクションを中心に鑑賞していただく展示室です。
展示室の名称は、『孟子』の一節に由来する、六郎の「觀海」という雅号にちなんで名づけられました。
孟子曰、孔子登東山而小魯、登太山而小天下。故觀於海者難為水、遊於聖人之門者難為言。 (『孟子』盡心章句上 二十四章)
孟子が言うには「かつて孔子は魯の東山に登り、魯国を小さいものだと感じた。そして泰山に登ってみれば天下も小さいものと感じられた。つまり、大海を見た者は、川など水から成っているとは思わない。また聖人の門下で学んだ者は、たいていの言論を聞いてもたいしたものとは思わないのだ。」
扁額式では、觀海庵を設計した磯崎新氏に額の裏書きをしていただき、
その後、館長の手で扁額が掛けられました。
このたび掛けられた「觀海」の扁額(磯崎氏による直筆の転写) ↑
額が掛けられたことで、展示室に入る心持ちが変わるように思います。