秋の觀海庵:「季をめでる」展 後期スタート!

群馬 ハラ ミュージアム アーク

絵画作品が入れ替わり、「季をめでる」展の後期がはじまりました。
会期は11月23日までです。


岸駒「猛虎図」(部分) 江戸時代

日本では古くから元旦や節句など、季節の節目ごとに吉祥の願いを込めたモチーフを身につけたり、身近な生活空間に飾ったりしました。
後期も引き続き、新年の寿ぎを象徴する干支をはじめ、鶴亀、松竹梅、葡萄にリスなどが描かれた、おめでたい図柄の作品を織り交ぜた展示となっています。


森徹山「百鶴図屏風」(左隻部分) 江戸時代
松に鶴の図は不老長寿をあらわす縁起のよい絵です。岩場に根をはる松の大樹から右へとゆるやかに海岸線がのび、その上空から波打ち際に丹頂鶴や真鶴がさまざまな姿で描かれています。


「葡萄栗鼠蒔絵提重」 江戸~明治時代
葡萄にリスは、多幸・多産を象徴します。そして、語呂合わせで「武道に律する」に通じることからも、好まれたモチーフです。ちなみにこのお重には、葵の御紋も入っています。


展示風景

この他に、秋の情景を詠った和歌の名筆、冬の情景が描かれた絵画などが展示されています。
日本人が自然との関わりのなかで育んできた美の表現をお楽しみください。

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