展覧会 : 田中功起 「Beholding Performer, Performing Beholder」

CNAC LABでは、2013年3月9日から7月31日まで、田中功起の映像インスタレーション作品
「Beholding Performer, Performing Beholder」(2012)を、日本初公開いたします。



Beholding Performer, Performing Beholder (2012) Created with Hammer Museum, Los Angeles in the occasion of the show “MADE IN L.A.” 2012. Photo by Brian Forrest.

本作は昨年、米西海岸で行われた『Made in L.A.』(2012, ロサンゼルス・ビエンナーレ/ハマーミュージアム)にて、2012年6月初めから約3ケ月間展示された2chビデオ作品で、3つのドローイングと10個の円形ミラー、20個の椅子から成るビデオ・インスタレーション作品となります。

現在、ロサンゼルスを拠点に活動する田中功起は、2000 年以降、国内外で数多くの展覧会実績を持ちます。主な個展に『雪玉と石のあいだにある場所で』(2011, 青山|目黒)、『Dog, Bus, Palm Tree』(2011, ザ・ボックス、ロサンゼルス)、『Nothing related, but something could be associated』(2010, イエルバ・ブエナ・アート・センター、サンフランシスコ)があり、企画展では、第7 回光州ビエンナーレ(2008)、『笑い展』 (2007, 森美術館)、『夏への扉:マイクロポップの時代』(2007, 水戸芸術館)、『国立新美術館開館記念展:20世紀美術探検』(2007, 国立新美術館)、ヨコハマトリエンナーレ2011(2011, 横浜)、『Made in L.A.』(2012, ロサンゼルス・ビエンナーレ/ハマーミュージアム)などがあります。また昨年の5 月には、2013 年に開催される第55 回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の日本館アーティストとして選出されています。



Beholding Performer, Performing Beholder (2012) Created with Hammer Museum, Los Angeles in the occasion of the show “MADE IN L.A.” 2012. Photo by Brian Forrest.

 本インスタレーション作品「Beholding Performer, Performing Beholder」(2012)は、田中功起が昨年参加したロサンゼルス在住のアーティストを集めたローカルなビエンナーレである『Made in L.A.』への新作出品作として制作されたものです。本作を制作するにあたり、田中はまずハマーミュージアムの母体であるUCLA の音楽学部の学生に協力を依頼し、Ariel CamposとMatt Sumidaという二人のマリンバ奏者が参加することになりました。ハマーミュージアムでの展示では、このふたつの映像を相対するように配置し、ひとりの奏者が即興演奏をしている映像の反対側に、もうひとりがその演奏をオーディエンスとして観ている映像がスクリーンに映し出されます。さらに、この映像インスタレーションを体験する観客は、会場に設置された複数のミラーに反射する映像、自分自身、また他の観客のイメージ等が混在する場を体験することになります。

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田中功起
「Beholding Performer, Performing Beholder」

year: 2012
material: Video installation, Two channel HD videos, Three drawings( 24″ x 18″ each), 10 round acrylic mirrors, 20 chairs
time: 13min 18sec
size: Dimension variable

会期:2013年3月9日〜7月31日
Open Hours 11:00〜19:00

CNAC LAB
http://www.cnac.jp/exhibition/recent/index.php

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