ユアサエボシと戦後アヴァンギャルドの変身寓話集 @ 練馬区立美術館

ユアサエボシ《傀儡くぐつの王》2026年 アクリル・キャンバス 作家蔵ユアサエボシ《傀儡くぐつの王》2026年 アクリル・キャンバス 作家蔵

 

ユアサエボシと戦後アヴァンギャルドの変身寓話集
2026年10月31日(土)–12月27日(日)
練馬区立美術館
https://www.neribun.or.jp/museum.html
開館時間:10:00–18:00(入館は17:30まで)
休館日:月(ただし、11/23は開館)、11/24
企画担当:木下紗耶子(練馬区立美術館学芸員)
展覧会URL:https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202608151786784919

 

練馬区立美術館では、現代美術家のユアサエボシと、戦後の日本でアヴァンギャルド芸術を志した池田龍雄、高山良策、中村宏らの作品を「変身」をキーワードに紹介する「ユアサエボシと戦後アヴァンギャルドの変身寓話集」を開催する。

ユアサエボシ(1983年千葉県生まれ)は、古い雑誌や新聞、インターネットをもちいて集めたイメージを組み合わせて絵画を制作するとともに、「大正生まれの架空の三流画家 ユアサヱボシ」(1924-1987)の生涯の物語を創作して発表してきた。過去のイメージに着想を得て描くことで架空の物故画家「ヱボシ」へと変身することから自身を「擬態派」と呼び、「ヱボシ」が生きたという戦後と現代を往還することを試みている。本展で発表される新作にあわせて「ヱボシ」の年譜には新たな出来事が書き加えられ、作品にまつわる新たな物語が明らかになる。近年の主な展覧会に、個展「ユアサエボシ|でいかい」(ギャラリー小柳、東京、2025)、グループ展「開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト」(東京都現代美術館、2025)、グループ展「積層する時間:この世界を描くこと」(金沢21世紀美術館、石川、2025)などがある。

 

池田龍雄《賑やかな人々》1956年 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵池田龍雄《賑やかな人々》1956年 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵
ユアサエボシ《理想社会》2018年 アクリル・キャンバス 個人蔵ユアサエボシ《理想社会》2018年 アクリル・キャンバス 個人蔵

 

第二次世界大戦後、アヴァンギャルドの作家たちは、傷ついてゆがめられた人間やキメラ的な怪物、不気味な仮面などのイメージをとおして、戦争の記憶や戦後社会の矛盾、人間像の変容を描き出した。これらの表現は、シュルレアリスムやルポルタージュ絵画運動に関心を寄せた作家たちの現実への深い洞察から生み出されている。見慣れた姿からの変身や変形を描くことによって、作家たちはその背景にある出来事を寓話的に伝える独自の表現世界を切りひらいた。

本展では、同館収蔵作家である池田、高山、中村と、彼らの表現に着目してきたユアサに加え、芥川(間所)紗織、桂ゆき、鶴岡政男、古沢岩美を紹介する。戦後美術における「変身」のモチーフの広がりをたどることは、イメージをつうじた過去との対話のあらたな機会となる。また、小説家の小川哲(1986年生まれ)が特別協力し、架空の詩人による「ユアサヱボシ」の絵画の秘密にかかわる詩を発表する。

 

出品作家
ユアサエボシ、池田龍雄、高山良策、中村宏、芥川(間所)紗織、桂ゆき、鶴岡政男、古沢岩美

 

関連イベント
担当学芸員によるギャラリートーク
2026年11月15日(日)、12月20日(日)各日14:00–(30分程度)
講師:木下紗耶子(練馬区立美術館学芸員)
会場:練馬区立美術館 展示室
※参加無料、当日の観覧券が必要。事前申込不要

アーティスト・トーク 出品作家による対談
2026年11月23日(月・祝)14:00–15:30
登壇:ユアサエボシ(画家)、小川哲(小説家)
会場:練馬区立美術館 視聴覚室
定員:60名(要事前申込・抽選)
参加費:無料(観覧券が必要、当日以外の半券でも可)
申込締切:11月6日(金)必着
※申込方法はイベントページを参照

講演会 戦後文学と美術に見る「変身」
2026年12月12日(土)14:00–15:30
講師:鳥羽耕史(早稲田大学文学学術院教授)
会場:練馬区立美術館 視聴覚室
定員:60名(要事前申込・抽選)
参加費:無料(観覧券が必要、当日以外の半券でも可)
申込締切:11月27日(金)必着
※申込方法はイベントページを参照

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