開館30周年記念展「日常のコレオ」@ 東京都現代美術館

ジョナタス・デ・アンドラーデ《Jogos Dirigidos (Directed Games)》2019年

 

開館30周年記念展
日常のコレオ
2025年8月23日(土)–11月24日(月・振休)
東京都現代美術館 企画展示室 1F、B2F、ホワイエほか
https://www.mot-art-museum.jp/
開館時間:10:00–18:00(8月、9月の毎金曜は21:00まで)入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、9/15、10/13、11/3、11/24は開館)、9/16、10/14、11/4
展覧会企画:崔敬華(東京都現代美術館学芸員)、小高日香理(東京都現代美術館学芸員)、権祥海(東京都現代美術館学芸員)、原田美緒(東京都現代美術館学芸員)
展覧会URL:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/30th-Anniversary/

 

東京都現代美術館では、開館30周年を記念し、アジアを中心に国内外で活動する幅広い世代のアーティスト約30名/組の実践を紹介する大規模な展覧会「日常のコレオ」を開催。アーティスト、鑑賞者と共に、現代美術を通してこれからの社会を多角的に思考するプラットフォームの構築を目指し、作品展示のみならず、鑑賞者の参加と対話を伴うパフォーマンスやワークショップを数多く展開する。

各地の社会的、歴史的文脈を起点とした絵画、写真、インスタレーション、映像からパフォーマンスまで、現代美術の幅広い表現が集まる本展では、ジェンダー規範に基づく家庭から美術館のような制度的空間、ムンバイや沖縄などの都市空間に至るまで、異なる場所における人々の営みや身振りに着目。人々の日常を織りなす場所に内在する文化的、政治的、経済的諸力の相互作用を掘り下げながら、しばしば社会構造に組み込まれた見えない暴力や抑圧の力学を可視化し、その影響を浮き彫りにすると同時に、そこに生きる人々の経験、記憶、切望に光を当て、従属を拒み逸脱する抵抗の身振りと、それを生み出す創造性やユーモアについての洞察を提示する。

 

上原沙也加《眠る木》2018年
佐々木健《ゲバ棒、杖、もの派の現象学、または男性性のロールモデルについてのペインティング》2024年 撮影:加藤健

 

一般にダンスの振付や構成を意味する「コレオ=コレオグラフィー」は、本展において、制度や慣習、社会的規範によって規定される言動と、そうした管理や統御に対する批評的な応答、つまり日常を自らの内外から異化し、新たな場と生き方を創出する実践の両方を指し示し、アーティストたちとの密接な協働により構成される「日常のコレオ」は、生の諸条件に対する複層的な視座を提示し、多元的な社会の成熟に向けた想像と対話の場となることを志向する。

また、本展の大きな特徴のひとつは、パフォーマンスやワークショップという表現領域の位置づけ。これらの表現領域を作品展示に対する周辺的な文脈にとどめることなく、作品展示との相互関係を築くことにより美術館という場のあり方に対し、身体的知覚や空間的関与を通じた批評的な視座の獲得を試みる。

 

トランスフィールドスタジオ《Elevation, Stream》2024年 ©Hyejeong Park ※参考写真
大和楓《Three types of exclusion》2024年 ※参考写真

 

参加アーティスト
青山悟、バクダパン・フード・スタディ・グループ、CAMP、ヒーメン・チョン、ジョナタス・デ・アンドラーデ、ブレンダ・ファハルド、FAMEME、シルパ・グプタ、檜皮一彦、出光真子、今宿未悠、ジュリア・サリセティアティ&アリ・”ジムゲッド”・センディ、黑田菜月、アン・ミー・レー、サム・メッツ、シュビギ・ラオ、リ、ライス・ブリューイング・シスターズ・クラブ、ピナリー・サンピタック、佐々木健、新海覚雄、ソー・ソウエン、髙橋莉子、髙橋凜、トランスフィールドスタジオ、上原沙也加、植村真、カレル・ファン・ラーレ、山田響己、大和楓、ほか

 

カレル・ファン・ラーレ《Contact》2024年 撮影:Alex Heuvink
ヒーメン・チョン&ルネー・スタール《読まれなかった本のライブラリー》Installation view: Serpentine Pavilion 2024, Archipelagic Void, designed by Minsuk Cho, Mass Studies 撮影:Heman Chong © Mass Studies ※参考写真

 

パフォーマンス&ワークショップ
トランスフィールドスタジオによる新作ツアーパフォーマンス
2025年8月23日(土)―11月24日(月・祝)

FAMEMEによる新作関連パフォーマンス
2025年8月29日(金)

檜皮一彦によるパフォーマンス《MOTにおける車椅子のコレオグラフィーを実験する。》
2025年8月30日(土)、8月31日(日)

ライス・ブリューイング・シスターズ・クラブによる新作関連トーク&ワークショップ
2025年9月7日(日)

カレル・ファン・ラーレによるパフォーマンス《Contact》
2025年9月13日(土)、9月14日(日)、9月15日(月・祝)

植村真による新作ツアーパフォーマンス《夢の街》
2025年10月3日(金)–10月5日(日)、10月10日(金)–10月12日(日)

大和楓による《Types of exclusion》のアクティベーション
2025年10月25日(土)、10月26日(日)

今宿未悠、ソー・ソウエン、髙橋莉子、髙橋凜、山田響己によるパフォーマンス《うろつきミーティング》
2025年10月28日(火)–11月3日(月・祝)

CAMPによる映像作品《Bombay Tilts Down》のリーディング・パフォーマンス
11月中旬

バクダパン・フード・スタディ・グループによるワークショップ
11月中旬

※上記以外のパフォーマンス&ワークショップも実施予定

 

関連イベント
アーティストによるギャラリートーク①
2025年8月23日(土)13:00–14:30
サム・メッツ、ジュリア・サリセティアティ& アリ・”ジムゲッド”・センディ、ライス・ブリューイング・シスターズ・クラブ、シュビギ・ラオ、上原沙也加、大和楓、シルパ・グプタ
会場(集合場所):東京都現代美術館 1F 企画展示室入口
定員:20名程度(申込不要、途中参加可)
参加費:無料(要当日有効の本展チケット。またはMOTパスポート、身体障害者手帳等の提示)

アーティストによるギャラリートーク①
2025年8月24日(日)13:00–14:30
ジョナタス・デ・アンドラーデ、青山悟、佐々木健、FAMEME、リ、ピナリー・サンピタック、ヒーメン・チョン
会場(集合場所):東京都現代美術館 1F 企画展示室入口
定員:20名程度(申込不要、途中参加可)
参加費:無料(要当日有効の本展チケット。またはMOTパスポート、身体障害者手帳等の提示)

そのほか、ガイドスタッフによるギャラリートーク、手話通訳を介してのギャラリートークなども実施予定。詳細は美術館公式ウェブサイトで順次公開。

 


同時開催

笹本晃 ラボラトリー
2025年8月23日(土)-11月24日(月・振休)
東京都現代美術館 企画展示室3F
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Aki_Sasamoto/

開館30周年記念 MOTコレクション
9つのプロフィール 1935→2025
2025年8月2日(土)-11月24日(月・振休)
東京都現代美術館 コレクション展示室
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-collection-250802/

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