
第29回アートフィルム・フェスティバル
2025年6月15日(日)
愛知芸術文化センター12階 アートスペースA
https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
定員:180名(無料)
展覧会URL:https://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/AFF29.html
愛知県美術館では、独自の視点からプログラムを構成する特集上映会「第29回アートフィルム・フェスティバル」を開催。愛知芸術文化センター・愛知県美術館オリジナル映像作品の第33作となる映像制作集団「空族」の富田克也監督の『潜行一千里 ILHA FORMOSA』(2025)の初公開に加え、空族の過去作から、富田がオムニバス映画『同じ星の下、それぞれの夜』の1篇として監督した『チェンライの娘』(2012)、同じく空族の相澤虎之助の監督作品『花物語バビロン』(1997)を上映する。
富田克也と相澤虎之助を中心とする映像制作集団「空族」は、2004年に「作りたい映画を勝手に作り、勝手に上映する」をモットーに活動を開始。作品ごとに合わせた配給、宣伝も自ら行ない、作品はすべて未ソフト化という独自路線を貫いている。富田克也(1972年山梨県生まれ)は、2003年に発表した初監督作品『雲の上』により「映画美学校映画祭2004」にてスカラシップを獲得。『国道20号線』(2007)に続く、3本目の監督作品『サウダーヂ』(2011)はナント三大陸映画祭グランプリ、ロカルノ国際映画祭独立批評家連盟特別賞を受賞した。相澤虎之助(1974年埼玉県生まれ)は早稲田大学シネマ研究会を経て空族に参加。1997年に『花物語バビロン』を発表し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映。『かたびら街』(2003)は上述の『雲の上』とともに7カ月にわたって公開された。空族結成以来、『国道20号線』、『サウダーヂ』、『チェンライの娘』、『典座 ―TENZO―』(2019)で富田とともに共同脚本を務め、自身監督作にはライフワークである東南アジア三部作の第2弾『バビロン2 THE OZAWA』(2012)がある。
愛知芸術文化センターは、開館以来、「芸術の複合性」という理念の下、「身体」をキーワードに映像作品を制作する委嘱プログラムを継続。芸文センター内の組織改編に伴い、2014年より、愛知県美術館が映像作品として収蔵するとともに、制作を継承している。近年の委嘱作品には、吉開菜央『まさゆめ』(2024)、清原惟『A Window of Memories』(2023)、SHIMURAbros『Butterfly upon a wheel』(2022)、ミヤギフトシ『音と変身/Sounds, Metamorphoses』(2020)、小田香『セノーテ』(2019)がある。
上映スケジュール
2025年6月15日(日)
10:00|相澤虎之助『花物語バビロン』(1997)46分、8mm(デジタル・ヴィデオ上映)、カラー
10:50|富田克也『チェンライの娘』(2012)45分、デジタル・ヴィデオ、カラー ©️「同じ星の下、それぞれの夜」製作委員会
13:30|富田克也『潜行一千里 ILHA FORMOSA』(2025)79分、デジタル・ヴィデオ、カラー
※上映終了後に、富田と相澤によるトークあり