
雨宮庸介展|まだ溶けてないほうのワタリウム美術館
2024年12月21日(土)-2025年3月30日(日)
ワタリウム美術館
http://www.watarium.co.jp/
開館時間:11:00–19:00
休館日:月(ただし1/13、2/24は開館)、年末年始(12/30–1/3)
展覧会URL:http://www.watarium.co.jp/jp/exhibition/202412/
ワタリウム美術館では、雨宮庸介の活動を初期から現在まで見通しつつ、ワタリウム美術館を舞台に制作された最新VR作品を中心とした展覧会「雨宮庸介展|まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」を開催する。
雨宮庸介(1975年茨城県生まれ)は、ドローイング、彫刻、パフォーマンスなどのさまざまな手法を用いた作品で、鑑賞者をいつのまにか違う位相へと連れ出し、物事の境界線への再考を促す作品を制作している。1999年に多摩美術大学美術学部を卒業し、2001年に群馬青年ビエンナーレにて奨励賞を受賞、2008年にトーキョーワンダーサイト渋谷で個展「ムチウチニューロン」を開催。2010年に参加した「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」では、映像インスタレーションとともに雨宮自身が展示会場に常駐する作品《わたしたち2010年3月19日〜2010年7月4日》を発表した。また、2011年には美術関係者に呼びかけ、トーキョーワンダーサイト渋谷で1日だけの展覧会「併走論」を開催。2013年にアムステルダムのサンドベルグインスティテュートを修了し、同年、同地のGalerie Fons Weltersで個展「On Alongsideness」を開催。2014年に国東半島芸術祭「希望の原理」に参加し、3314年までのプロジェクト「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」を開始する。2015年に文化庁新進芸術家海外研修員としてオランダに渡り、その後ベルリンに拠点を移し、2022年に帰国。現在は山梨県を拠点に活動を続ける。近年の主な展覧会に、「LABONCHI 02. 雨宮庸介『まだ溶けていないほうの山梨県美』」(山梨県立美術館ギャラリー・エコーほか、2024)、「土とともに 美術にみる〈農〉の世界―ミレー、ゴッホ、浅井忠から現代のアーティストまで―」(茨城県立近代美術館、2023)、「りんご宇宙 ― Apple Cycle / Cosmic Seed」(弘前れんが倉庫美術館、2021)、「青森EARTH2019:いのち耕す場所 -農業がひらくアートの未来」(青森県立美術館)、「20th DOMANI・明日展」(国立新美術館、東京、2018)など。


本展では、2000年初頭の最初期の作品のほか、「溶けたりんごの彫刻」や「石巻13分」の記録映像、「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」のペーパーなど、雨宮の代表作を一堂に展覧。さらに最新作として、本展の設営期間にワタリウム美術館で撮影された最新のVR作品を展示。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)をかぶって体験する本作で、通常は「ここではないどこか」に行くために使用されるHMDを、「どこかではないここ」に再注目させるためのデバイスとして定義し直す。
会期中の毎週土曜日17時からは「For the Swan Song 2024:雨宮庸介による「人生最終作のための公開練習」」が行なわれ、雨宮の制作現場に立ち合うことができる。また、「まだ溶けてないほうのラジオ」(YBS)の公開収録を予定している。



関連イベント
終電から始発までのトーク「生きているのに走馬灯」
2025年1月11日(土)23:00–5:00頃
出演:梅田哲也(アーティスト)、雨宮庸介
会場:ワタリウム美術館
参加費:2,000円
※事前予約制
予約方法:ワタリウム美術館1F受付、または申込フォームより予約
https://docs.google.com/forms/d/1VE5_QKnTvrmdvT1lnVlLzjCLKiTOkbll66NNlJnYtEE/
トーク「まだ溶けてないほうの日本または美術」
2025年3月15日(土)19:00–20:30
出演:椹木野衣(美術評論家)、雨宮庸介
会場:ワタリウム美術館
参加費:1,000円
※事前予約制
予約方法:ワタリウム美術館1F受付、または申込フォームより予約
https://docs.google.com/forms/d/1VE5_QKnTvrmdvT1lnVlLzjCLKiTOkbll66NNlJnYtEE/