村上隆 もののけ 京都 @ 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ


村上隆《⾦⾊の空の夏のお花畑》2023年 デザインデータ 300×1000 cm(参考画像)©️2023 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 

京都市美術館開館90周年記念展
村上隆 もののけ 京都
2024年2月3日(土)-9月1日(日)
京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
https://kyotocity-kyocera.museum/
開館時間:10:00–18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は開館)
展覧会URL:https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20240203-20240630

 

京都市京セラ美術館 新館 東⼭キューブでは、日本を代表するアーティストとして国際的に活躍する村上隆の国内では約8年ぶりとなる大規模個展「村上隆 もののけ 京都」を開催する。

村上隆(1962年東京都生まれ)は、⽇本の伝統的な絵画表現とアニメや漫画、ゲームといった⼤衆⽂化を結びつけただけでなく、戦前から戦後の⽇本⼈の感性や社会の様相、さらには資本主義経済や政治・宗教をもフラットに捉えた概念「スーパーフラット」を提唱し、アートの本質的な意味を問いかけてきた。また、キャリアを通じて、欧米が事実上の規範となっている国際的なアートシーンに、日本から独自の視点で挑み続けている。村上は1993年に東京藝術⼤学⼤学院美術研究科博⼠後期課程を修了。日本画における初の博士号を取得。2000年から2001年にかけて自身が企画した展覧会「スーパーフラット」が、日本とアメリカの各都市を巡回。2001年に⾃⾝が代表を務める有限会社カイカイキキを設⽴。2005年には「リトルボーイ展」(ジャパン・ソサエティ、ニューヨーク)を企画し、全⽶批評家連盟ベストキュレーション賞を受賞。近年は、「Stepping on the Tail of a Rainbow」(The Broad、ロサンゼルス、2022)、「MurakamiZombie」(釜⼭市⽴美術館、釜⼭、2023)、「Understanding the New Cognitive Domain」(ガゴシアン、ル・ブルジェ、フランス、2023)、「Takashi Murakami: Unfamiliar People ‒ Swelling of Monsterized Human Ego」(アジアン・アート・ミュージアム、サンフランシスコ、2023年)など、世界各地で個展が開催されている。

 


村上隆《雲⻯⾚変図《辻惟雄先⽣に「あなた、たまには⾃分で描いたらどうなの?」と嫌味を⾔われて腹が⽴って⾃分で描いたバージョン》》2010年 アクリル、カンヴァス 363×1800cm 作家蔵 ©️2010 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 

本展は、村上が活動初期から深い関心を寄せてきた京都を舞台に、新たに描きおろした⼤作《洛中洛外図 岩佐⼜兵衛rip》や四神相応をテーマとした作品群をはじめ、代表的なシリーズ、国内初公開の作品など、新作を中心とした約170点で構成される。注目の新作《洛中洛外図 岩佐⼜兵衛rip》は、神社仏閣、祭りや遊⾥、歌舞伎や浄瑠璃に興じる⼈々など、京都のさまざまなシーンが描かれた岩佐⼜兵衛の「洛中洛外図屏⾵(⾈⽊本)」(17世紀)を引用した全⻑13mにもおよぶ現代の「洛中洛外図」。本展では同作をはじめ、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱⼀らも模写を試みてきた《⾵神雷神図》に挑むなど、江⼾時代に京都を中⼼に活躍した絵師たちの代表作を村上が独⾃に解釈・引⽤し、再構築した作品の数々を発表する。

 


村上隆《⾵神図》2023-2024年 ©2023-2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.


村上隆《雷神図》2023-2024年 ©2023-2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 

新館 東山キューブ以外にも、同美術館中央ホールには展覧会の開幕に先立ち、東⽇本⼤震災をきっかけに制作され、⾃然災害、疫病、戦争といった様ざまな災厄から⼈々を守ってほしいという祈りが込められた⾼さ4.3メートルの⾚の《阿像》と⻘の《吽像》の展示を既に完了。日本庭園には2024年3⽉初旬の完成に向けて、村上が2020年にコロナ禍で抱える葛藤と、それでも前を向き続ける思いを込めて制作した⾦⾊に輝く巨⼤な彫刻作品《お花の親⼦》の展示作業が進行している。

本展会期中には、オープニング・アーティストトークやレクチャーなどの関連プログラムや、⽇本や京都の季節ごとの伝統⾏事や節句にちなんだ様々な特別なプログラムを予定。また、4月1日から4月30日まで京都で開催される「第150回 都をどり」では、祇園のメインストリートである花⾒⼩路のアーチデザインを村上が担当する。

 


村上隆《阿像》2014年 ©2014 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.


村上隆《吽像》2014年 ©2014 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 

関連イベント
オープニング・アーティストトーク
2024年2月3日(土)15:00–17:00(開場:14:30)
登壇:村上隆
聞き手:高橋信也(京都市京セラ美術館 事業企画推進室|本展企画担当者)
会場:京都市京セラ美術館 講演室(本館地下1階)
定員:100名(予約不要・先着順)※当日10:15より講演室前にて整理券配布
料金:無料(要当日有効の「村上隆 もののけ 京都」観覧券)

ギャラリートーク
2024年2月16日(金)、2月29日(木)16:00–(各回45分程度)
講師:高橋信也(京都市京セラ美術館)
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
定員:10名程度(予約不要・先着順)※各回1時間前より東山キューブロビーにて整理券配布
※3月以降のスケジュールは、公式ウェブサイトおよびSNSで告知。

※その他、特別プログラムやレクチャー、ギャラリートークなどの関連プログラムを計画。決定次第、公式ウェブサイトおよびSNSで告知。

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