岡山芸術交流2019「IF THE SNAKE もし蛇が」


Design: Peter Savill

 

岡山芸術交流2019「IF THE SNAKE もし蛇が」
2019年9月27日(金)-11月24日(日)
https://www.okayamaartsummit.jp/2019/
会場:旧内山下小学校、旧福岡醤油建物、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、岡山城、シネマ・クレール丸の内、林原美術館、ほか
開催時間:9:00-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:月(10/14、11/4は開催)、10/15、11/5
アーティスティックディレクター:ピエール・ユイグ(アーティスト)

 

2019年9月27日より、2016年に続き2回目の開催となる岡山芸術交流2019が、アーティスティックディレクターのピエール・ユイグが掲げるタイトル「IF THE SNAKE もし蛇が」の下、岡山市内の歴史・文化資源を活用した複数の会場を舞台に開幕する。

国際的に活躍するアーティストをアーティスティックディレクターに抜擢し、そのディレクションの下にアーティストを選考し、同時代のコンセプチュアルアートを中心に紹介していくという方針は、国内の数ある芸術祭の中における岡山芸術交流の大きな特徴のひとつと言えるだろう。前回のリアム・ギリックに続き、アーティスティックディレクターに就任したピエール・ユイグは、昨年4月の記者会見で「自己発生的な超個体(スーパーオーガニズム)は暫定的設定のもと、一種の思惑に庇護されながら永続的に学習と成長を続けていく。その超個体は他者への関心をもたない予測不可能な存在として、絶えまなく自らを改造しながら、生物と人工生命体による認知及び行動のさまざまな領域から出現する」という2019年展の方向性を打ち出し、今年3月に展覧会タイトル「IF THE SNAKE もし蛇が」を発表した。欧米を拠点に活動する18人/組の参加アーティストは、いずれもヴェネツィア・ビエンナーレやドクメンタなどといった国際展や主要な美術館での展示経験を持ち、日本国内初展示となるアーティストが約半数を占める。

 


エヴァ・ロエスト「Under Automata」2017年 Courtesy of the artist

 

シネマ・クレール丸の内では、参加アーティストのファビアン・ジロー&ラファエル・シボーニの「反転資本 公理」(2018)を9月28日から10月3日(10/4以降の上映スケジュールは決定次第発表)、ラーニングプログラムとして原一男の『極私的エロス 恋歌1974』(1974)を9月27日に上映する予定。そのほか、芸術、科学、哲学といった複数の学術的、実践的、政治的な交差を考えるリサーチ・プラットフォームグラスビードは、アンナ・ロンゴ(哲学者)、パトリシア・リード(芸術家、作家)、星野太(哲学者)らを招き、思考に関するトークイベントとワークショップを開催する。

 

参加アーティストリスト
タレク・アトウィ|Tarek Atoui
マシュー・バーニー|Matthew Barney
エティエンヌ・シャンボー|Etienne Chambaud
ポール・チャン|Paul Chan
イアン・チェン|Ian Cheng
メリッサ・ダビン & アーロン・ダヴィッドソン|Melissa Dubbin & Aaron S. Davidson
ジョン・ジェラード|John Gerrard
ファビアン・ジロー&ラファエル・シボーニ|Fabien Giraud & Raphaël Siboni
グラスビード|Glass Bead
エリザベス・エナフ|Elizabeth Hénaff
エヴァ・ロエスト|Eva L’Hoest
ピエール・ユイグ|Pierre Huyghe
フェルナンド・オルテガ|Fernando Ortega
シーン・ラスペット|Sean Raspet
リリー・レイノー=ドゥヴァール|Lili Reynaud-Dewar
パメラ・ローゼンクランツ|Pamela Rosenkranz
ティノ・セーガル|Tino Sehgal
ミカ・タジマ|Mika Tajima

 


マシュー・バーニー「Bayhorse: State four and Bayhorse: State five in electroplating room」2018年、Courtesy of the artist and Gladstone Gallery, New York and Brussels. Photo: Paul Kennedy


グラスビード「Glass Bead’s website homepage」2019年 ©Glass Bead. Graphic design : Patricia Reed/Leaky Studio


ミカ・タジマ「New Humans」(detail)2019年 ©Mika Tajima Courtesy of TARO NASU and Okayama Art Summit Executive committee, Collection of Ishikawa Foundation Okayama

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