荒川修作 展 @ 岐阜現代美術館


© 2019 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.

 

荒川修作 展
2019年4月12日(金)-5月30日(木)
岐阜現代美術館
http://www.gi-co-ma.or.jp/
開館時間:9:00-16:30
休館日:第2, 4土・日、祝、4/27-5/7、5/17-20

 

岐阜現代美術館では、1960年代にニューヨークへ渡り、公私ともにパートナーとなるマドリン・ギンズとの共同作業により国際的に活躍したアーティスト、荒川修作の個展を開催する。本展では、公益財団法人岐阜現代美術財団が所蔵する荒川コレクションから、「ウェブスター新20世紀辞典」(1965)、「意味の分裂」(1970-71)、「すべてのものを迂回する思考の肖像」(1972)など約30点を紹介する。

荒川修作(1936-2010)は、56年に武蔵野美術大学に入学、中退したのち、ネオ・ダダイズム・オルガナイザーの運動に関わるも61年にニューヨークへと渡る。62年にマドロン・ギンズ(1941-2014)と出会い、「意味のメカニズム」プロジェクトに共同で取り組みはじめる。68年にはドクメンタ4、70年には第35回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館で「意味のメカニズム」シリーズを発表。ドイツをはじめヨーロッパ各地で作品を発表し、79年には国立国際美術館で『意味のメカニズム』展を開催した。その後も精力的な活動を展開し、91年に個展『荒川修作の実験展-見るものが作られる場』(東京国立近代美術館ほか)を開催、94年には岡山県奈義町の奈義町現代美術館の恒久設置作品として、「偏在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」を発表。95年には岐阜県養老町に「養老天命反転地」を建設。97年には大規模な回顧展『WE HAVE DECIDED NOT TO DIE』を実現した。その後も荒川とギンズの唱える「天命反転思想」は「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」(2005)や「バイオスクリーブ・ハウス」(ニューヨーク、2008)として実現し、荒川は2010年、ギンズは2014年に死去している。現代美術および建築の両領域を越えて、幅広い分野の研究者が関心を持ち、2005年、2008年、2010年とふたりの思想、活動をめぐる国際会議が開催された。

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