Local Prospects 4-この隔たりを @ 三菱地所アルティアム


木浦奈津子「うみ」2018年 油彩、キャンバス 38×45.5cm

 

Local Prospects 4-この隔たりを
2018年10月27日(土)-11月18日(日)
三菱地所アルティアム
http://artium.jp/
開館時間:10:00-20:00
休館日:11/6

 

三菱地所アルティアムは、九州・沖縄とその周辺地域を拠点とする作家を紹介する展覧会シリーズ第4弾『Local Prospects 4-この隔たりを』を開催する。出展作家は、木浦奈津子、寺江圭一朗、吉濱翔の3名。これまでは招待枠と公募枠を組み合わせた形式で開催してきた『Local Prospects』だが、4度目の開催となる本展は、出展作家全員を公募で選出。「この隔たりを」をテーマに、自らが切実に感じる違和感、距離、差異といった“隔たり”に対して、新たな関係性の在り方を模索する表現に焦点を当てる。

木浦奈津子(1985年鹿児島県生まれ)は、日常の何気ない風景を、心象風景ではなく、他者に対して開かれた新しい風景画として描いている。主な個展のタイトル、『切り取る風景』(Takashi Somemiya Gallery、2014)、『過ぎゆく景色』(トーキョーワンダーサイト渋谷、2015)、『スナップショット』(Takashi Somemiya Gallery、2017)から窺える「瞬間」への関心が、制作方法や抽象的な画面に表れている。2010年に尾道大学大学院美術研究科を修了し、現在は鹿児島県を拠点に活動している。

 


寺江圭一朗「あなたの反応が私をつくる。私の行動があなたをつくる。」2018年 ビデオ、写真など サイズ可変

 

寺江圭一朗(1981年広島県生まれ)は、非母国語圏の人と不完全な言葉で対話を重ね、その非言語的関係を作品化している。2005年に大分大学大学院教育学研究科を修了し、同年から2008年まで福岡の3号倉庫のレジデンスプログラムに参加。近年は第13回リヨンビエンナーレの国際若手部門「Rendez-vous15」で作品を発表。2016年、2017年はそれぞれポーラ美術振興財団在外研修員、文化庁新進芸術家海外研修員として中国のオルガンハウスに滞在。現在は東京を拠点に、福岡にもアトリエ「+100P(ぷらすひゃくぴー)」を構えている。

沖縄の文化や歴史を題材に、関係性をテーマに制作する吉濱翔(1985年沖縄県生まれ)は、即興表現の技法や思考術を社会との関わりに応用させた活動や、サウンドを素材としたインスタレーション/パフォーマンスなどを実践している。2010年に沖縄県立芸術大学を卒業。2017年はポーラ美術振興財団在外研修員としてロンドンに滞在している。bar spiritual fitness(増本泰斗との共同プロジェクト)、野生派(石川竜一/ミヤギフトシ/木村絵理子/渡辺郷/ルーベン・キーハンとの共同プロジェクト)、Arts Tropical(芦立さやかとのアートスペース運営)など、コラボレーションによる活動も多数。

会期中、木浦奈津子には三菱一号館美術館学芸員の阿佐美淑子、寺江圭一朗には九州大学大学院人文科学研究院教授の後小路雅弘、吉濱翔にはART BASE 88/Fukuoka Art Tipsの宮本初音と、それぞれ異なる聞き手を迎えてのアーティストトークを開催する。

 


吉濱翔「びおんオーケストラ」2014年 ビデオ 32分

 

関連イベント
オープニングレセプション 作家来場
2018年10月27日(土)18:30-20:00
会場:三菱地所アルティアム(イムズ8F)
※参加無料、予約不要

Local Prospects 4 アーティストトーク 木浦奈津子
聞き手:阿佐美淑子(三菱一号館美術館学芸員)
2018年10月28日(日)14:00-14:45
会場:三菱地所アルティアム(イムズ8F)
※参加無料、予約不要(要展覧会チケット)

Local Prospects 4 アーティストトーク 寺江圭一朗
聞き手:後小路雅弘(九州大学大学院人文科学研究院教授)
2018年11月4日(日)14:00-14:45
会場:三菱地所アルティアム(イムズ8F)
※参加無料、予約不要(要展覧会チケット)

Local Prospects 4 アーティストトーク 吉濱翔
聞き手:宮本初音(ART BASE 88/Fukuoka Art Tips)
2018年11月10日(土)14:00-14:45
会場:三菱地所アルティアム(イムズ8F)
※参加無料、予約不要(要展覧会チケット)

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