鴻池朋子『ハンターギャザラー』@ 秋田県立近代美術館


鴻池朋子「Hunter Gatherer」阿仁川上り映像より 2018年 ©Tomoko Konoike

 

鴻池朋子『ハンターギャザラー』
2018年9月15日(土)-11月25日(日)
秋田県立近代美術館
http://www.pref.akita.jp/gakusyu/public_html/
開館時間:9:30-17:00 入館は閉館30分前まで
会期中無休
展覧会特設HP:http://www.akita-abs.co.jp/konoike/

 

秋田県立近代美術館では、動物や自然や人間以外のものに向かって開かれていくアートの在り方を考察し、制作活動を展開するアーティスト、鴻池朋子の個展『ハンターギャザラー』を開催する。

鴻池朋子(1960年秋田県生まれ)は、皮や布、粘土などさまざまな素材を駆使し、壮大なインスタレーションをはじめとする多彩な表現方法で現代の神話を探求している。85年に東京藝術大学日本画専攻を卒業した後、おもちゃ、雑貨の企画を経て、88年より作品の発表をはじめる。『第0章』(大原美術館、2006)や『インタートラベラー』(東京オペラシティ、2009)など、国内外の美術機関で数々の展覧会を開いていたが、2011年の東日本大震災以降、人間と自然の関係性において深く悩み、それまでの制作を一旦中止し、動物−人間学、おとぎ話、考古学、人類学、民俗学などの分野の研究者とのコラボレーションを重ねたり、継続的なプロジェクト「物語るテーブルランナー」を各地で芸術の問い直しを試みている。2015年に個展『根源的暴力』を神奈川県民ホールギャラリーで開催し、翌年には同展出品作に新作を交え、再構成した『根源的暴力 Vol.2 あたらしいほね』を開催。その後も新潟県立万代島美術館での個展や奥能登国際芸術祭、フィンランドのケラバラ美術館など、精力的に作品を発表している。昨年は、一連の個展『根源的暴力』が高く評価され、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。また、著書に『焚書 World of Wonder』(2011)、『根源的暴力』(2015)、『どうぶつのことば——根源的暴力をこえて』(2016)などがある。

「ハンターギャザラー(狩猟採集民)」と題した本展では、『根源的暴力』以後、「人間以外の視点を借りること」に焦点を合わせて活動してきた鴻池が、秋田県横手から日本列島の背骨である奥羽山脈の地形や風土に深く潜り込んだ成果を発表する。8m x 6mのカーヴィングやツキノワグマなどの毛皮で制作した「ドリーム ハンティング グランド」、鴻池が熊皮を被りカヌーで冬の阿仁川を遡上する映像など、多数の新作のほか、「物語るテーブルランナー」を通じて制作された156点の手芸と物語を一堂に展示する。

 

鴻池朋子アーティストトーク
2018年9月15日(土) ※既に申込受付終了。
11月24日(土)
両日とも13: 30-15:00(開場:13:00)
会場:秋田県立近代美術館受付で案内
定員:各回100名(先着順)、要申込
申込受付:0182-33-8855

パフォーマンス&トーク「Frozen River」 ※既に申込受付終了。
ゲスト:山川冬樹(ホーメイアーティスト)、鴻池朋子
2018年10月28日(日)14:30-16:00
会場:秋田県立近代美術館5階第4展示室内
定員:50名(先着順)、要申込
申込受付:0182-33-8855
※要観覧券+参加料500円

ワークショップ「精霊のババ抜き」
ゲスト:大山功一(ゲームデザイナー)、鴻池朋子
2018年10月27日(土)
第1回:10:30-12:00|第2回:14:00-15:30
会場:秋田県立近代美術館5階中央ホール
定員:各回24名(先着順)、要申込
申込受付:0182-33-8855(9/15から受付開始)

担当学芸員とABSアナウンサーによるギャラリーツアー
2018年9月30日(日)、11月10日(土)両日とも14: 00から40分程度
会場:秋田県立近代美術館5階中央ホール
※要観覧券/申込不要

Copyrighted Image