バンカー・パレス『連続する道』@ 現代美術センターCCA北九州 CCAギャラリー


バンカー・パレス『連続する道』現代美術センターCCA北九州 CCAギャラリー、2018年

 

CCA 20+ project
バンカー・パレス『連続する道』
2018年6月4日(月)-8月10日(金)
現代美術センターCCA北九州 CCAギャラリー
http://cca-kitakyushu.org/
開廊時間:10:00-17:00(土曜は12:00-17:00)
休廊日:日、祝、休
オープニングレセプション:6月1日(金)16:00-18:00

 

現代美術センターCCA北九州では、本年度より開始する新プログラム「20+」の第1弾として、パリを拠点に活動する3人の建築家グループ、バンカー・パレスのプロジェクトを紹介する展覧会『連続する道』を開催する。

CCA北九州は1997年の設立以来、アーティストを中心に、建築や科学などさまざまな分野の第一線で活躍する研究者とプロジェクトに取り組んできた。また、2015年には「フェローシップ・プログラム」など、若いアーティストを対象としたプログラムも設立当初から積極的に実施している。「20+」では、キャリアを伸ばしつつあるアーティストに焦点を当て、その活動における重要なチャレンジにつながる、新しい考えに取り組む機会を提供することを目指していく。

バンカー・パレスは、チウン・キム、アレキサンドル・パショディ、マルタン・チュビアナの3人の建築家が2016年に立ち上げた建築家グループで、空間にまつわる概念、そして、物理的な意味における空間を、建築、デザイン、アートの視点から検証し、活動している。その名称、「バンカー」はさまざまな枠や分野を越えたところでの、実験的な創造の過程と、どこまでも掘り下げていく姿勢を、「パレス」は独自の美的感覚に基づく選択と、厳格な技術の追求を意味している。

 

「私たちは建築家として、既存の空間に新しい見方をもたらす枠組みを作ることに興味があります。空間に訪れる人の経験は、自身が歩き回ること、そして時間的混乱との関連に左右されます。今回のプロジェクトでは、2つの壁で出来た廊下をCCAギャラリーに設け、ギャラリー内での内部性と外部性という状況を作りだします。実質性と時間との関連において、元の空間はぼやけて、とらえどころがなくなり、そのため観客は自分の思うままに、くまなくその空間を歩き回ることになります。すると、目的なく歩いている時にあるように、時間の感覚がその場にとどまっていくのです。廊下内の映像が映し出されているスペースにたどり着いた時、空間と時間の中での自分の位置に疑問が起こります。時間差によって映し出される映像の中にあるのは、自分が歩き回っている姿なのです。」(バンカー・パレス、プレスリリースより抜粋)

Copyrighted Image