岡本太郎の写真-採集と思考のはざまに @ 川崎市岡本太郎美術館


「ジャグル/メキシコ」1967年
 

岡本太郎の写真-採集と思考のはざまに
2018年4月28日(土)-7月1日(日)
川崎市岡本太郎美術館
http://www.taromuseum.jp/
開館時間:9:30-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:月(4/30を除く)、5/1

企画協力:楠本亜紀(写真評論)
藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ)
 

川崎市岡本太郎美術館では、「太陽の塔」(大阪)や「明日の神話」(渋谷駅壁画)などの代表作で広く知られる、芸術家・岡本太郎の写真作品に注目した企画展『岡本太郎の写真-採集と思考のはざまに』を開催する。

岡本太郎(1911~1996)は、神奈川県橘樹郡(現・神奈川県川崎市)生まれ。若い日に留学したパリで民族学・文化人類学を学び、画家だけでなく写真家たちとも親しく交流した。1940年に帰国し、その後中国にて自動車隊の輜重兵として軍隊生活を送る。戦後、雑誌に寄稿した文章の挿図に自分が見たものを伝える手段として写真という媒体を選び、以降こどもたち、風土、祭りの熱狂、動物、石と木、坂道の多い街、屋根、境界など、取材した土地や旅先で数多くの写真を撮った。
旅の同行者である秘書・敏子は「一つ一つ、いったい、いつこんなものを見ていたんだろう、とびっくりさせられるし、そのシャープな、動かしようのない絶対感にも息を呑む。一緒に歩いていても、岡本太郎の眼が捉えていた世界を、私はまるで見ていないんだな、といつも思った。」(岡本敏子『岡本太郎に乾杯』新潮社、1997年)と述べている。

本展では、岡本がフィルムに切り取ったモチーフ、採集したイメージを軸に、岡本太郎の眼が見つめ捉えたものを検証することで、絵画や彫刻にも通底していく彼の思考を探る。関連企画として、“岡本太郎の写真”をめぐる連続講演を開催予定。
 


「登野城海岸/石垣島」1959年


「美しい形のヤス/四国」1957年
 

関連企画
レクチャーシリーズ 「写真・採集・思考」
“岡本太郎の写真”をめぐる、建築家・藤原徹平(本展会場構成)×ゲストの連続講演。
第1回 柴崎友香(小説家) 5月12日(土)14:00-
第2回 目(現代芸術活動チーム) 5月19日(土)14:00-
第3回 下道基行(写真家) 5月26日(土)14:00-
会場:川崎市岡本太郎美術館 ガイダンスホール、企画展示室
定員:各回70名程度(要予約・要観覧券)
4月14日(土)10:00から電話受付開始、先着順

※日時・内容が変更となる場合あり。詳細は公式ウェブサイトにて。

岡本太郎の写真から「てつがく」する
進行:神戸和佳子(哲学)、楠本亜紀(写真批評)
6月24日(日)14:00-16:00
会場:川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
対象:中学生以上
定員:15名(要予約・要観覧券)
5月26日(土)10:00から電話受付開始、先着順
 


「山手/長崎」1957年


「コザの街/沖縄」1959年

画像は全て岡本太郎撮影、ゼラチンシルバープリント、川崎市岡本太郎美術館蔵
 

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