横浜美術館×横浜トリエンナーレ組織委員会共催企画「美術館と国際展を巡る連続講座」


ラクス・メディア・コレクティヴ 撮影:田中雄一郎 提供:横浜トリエンナーレ組織委員会

 

開館30周年を迎える横浜美術館では、横浜トリエンナーレ組織委員会との共催企画として、美術館と国際展を巡る連続講座を2019年2月より3回にわたって開催する。国際展をきっかけに拡大しつつある美術館の可能性と課題について「展示 / 鑑賞」「キュレーション」「建築」をテーマに各分野の専門家を招いて検証する。

第1回「美術館という箱はオルタナティヴな劇場になりうるか?」は、演出家・劇作家で、横浜トリエンナーレ2008の出品作家でもある岡田利規を講師に迎え、収集、研究、展示という従来の機能に加え、演劇、ダンス、音楽などさまざまな表現を発信する装置として機能を多様化する美術館について、観客との関係性も含めて表現者が期待する美術館像を考える。

第2回「国際展をキュレーションすること」では、ヨコハマトリエンナーレ2020のアーティスティック・ディレクターに就任したラクス・メディア・コレクティヴのジーベシュ・バグチモニカ・ナルラが講師を務める。出品作家としてだけでなく、企画者としても数々の展覧会、国際展を経験してきたふたりが、国際展と美術館の企画展のキュレーションの違いについて、また、国際展のキュレーションが美術館など既存制度を批評する取り組みとして機能する場合、どのようなキュレーションが有効に働くのかなどを語る。

第3回「美術館という建築物と展覧会の関係」は、ヨコハマトリエンナーレ2017の空間設計に携わった建築家の藤原徹平と、横浜美術館での個展経験のある金氏徹平を講師に迎え、展覧会と建築の関係、また、アーティストがみる美術館建築の機能性や可能性について、実践を踏まえて考察する。

 

【第1回】「美術館という箱はオルタナティヴな劇場になりうるか?」
講師:岡田利規(演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰)
2019年2月10日(日)13:30-15:30
会場:横浜美術館円形フォーラム
定員:80名(先着順)※残席僅少
申込方法:公式ウェブサイトの申込フォーム
https://yokohama.art.museum/event/index/data-587.html

【第2回】「国際展をキュレーションすること」
講師:ジーベシュ・バグチ(ラクス・メディア・コレクティヴ/ヨコハマトリエンナーレ2020アーティスティック・ディレクター)
モニカ・ナルラ(ラクス・メディア・コレクティヴ/ヨコハマトリエンナーレ2020アーティスティック・ディレクター)
2019年2月20日(水)19:00-21:00
会場:横浜美術館レクチャーホール
定員:220名(先着順)※日英逐次通訳有
申込方法:公式ウェブサイトの申込フォーム
https://yokohama.art.museum/event/index/data-587.html

【第3回】「美術館という建築物と展覧会の関係」
講師:藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰/横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
金氏徹平(美術家/京都市立芸術大学彫刻専攻専任講師)
2019年3月2日(土)13:30-15:30
会場:横浜美術館円形フォーラム
定員:80名(先着順)※残席僅少
申込方法:公式ウェブサイトの申込フォーム
https://yokohama.art.museum/event/index/data-587.html

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