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SANAA

来るべき未来に向けて 取材・文:大西若人(朝日新聞記者) ポートレート:池田晶紀 「来るべき未来に向けて、どうやって開いてゆけるか。 平面計画も、素材の質感も」 西沢立衛がこう語ったとき、久しぶりに本来の意味での「未来」という言葉を耳にした気がした。未来を語れた20世紀が終わり、View More >

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カールステン・ニコライ

軽やかなジャンルの越境者 取材・文:國崎晋 自身が率いるレーベル「raster-noton」のライブツアーのため、12月に来日したカールステン・ニコライ。撮影に使わせてもらったインスタレーション「invertone」の展示がICCでスタートしたのも2008 年であり、「日本に来るView More >

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ロー・アスリッジ

馬と花のフーガ 取材・文:山内宏泰 米国ジョージア州のカンバーランド島には、たくさんの馬が生息している。人に飼われていたものがいつしか野生化したという。そんな馬の群れにロー・アスリッジはカメラを向けて、『Horses』というシリーズを生み出した。 Horse by the HouView More >

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金氏徹平

「1+1>2」の快楽 取材・文:内田伸一 ポートレート:永禮賢 ペットボトル、フィギュアなど身近な工業品を大胆に結合させた、コミカルかつどこか不穏な作品群。流木からDIYショップに並ぶ木片までを奔放に組み合わせた、魔術的にも見えるシリーズ。そして、白地図の輪郭部を切り貼りして新たView More >

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ツェ・スーメイ

東西のルーツを響かせて 取材・文:柳下朋子 アルプスの山々に囲まれた牧草地で、やまびこと対話するようにひとりの女性がチェロを弾く。美しく響きわたる音色。とともに大きな静寂が心に残る。2003年のヴェネツィア・ビエンナーレで発表され、ツェの代表作となった映像作品「L’écho」だ。View More >

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スボード・グプタ

「ブーム」の冷静な観察者 取材・文:チャイタニャ・サンブラーニー ポートレート:名和真紀子 国際的に熱狂的な支持を集めるスボード・グプタは、インド新世代アーティストの代表格だ。意欲にあふれる苦労人で、制作に展覧会にと休むことを知らない。ギャラリー、キュレーター、評論家からの依頼にView More >

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ミヒャエル・ボレマンス

「静かな謎」の世界 取材・文:内田伸一 ポートレート:永禮賢 静けさを作る、という行為があるとすれば、ボレマンスの絵画はまさにそのお手本のようでもある。冷徹なまでの繊細さと、美しい暗色とを基調に描かれる人々の姿。個人的な儀式に勤しむようでもあり、日々の暮らしのある瞬間に魔法をかけView More >

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ロニ・ホーン

「This is Me, This is You」に寄せて 取材・文:松浦直美 インスタレーションは、作家が約2年に渡って撮影した少女のポートレートから成る。オートフォーカスのカメラで1度に2枚ずつを撮り、姪のアイデンティティの幅を表現することを念頭に構成した。向かい合うふたつのView More >

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ヴォルフガング・ティルマンス

「今」という時間を写し出す 取材・文:飯田志保子 ポートレート:永禮賢 春の雨が降る夜、個展会場で、目を輝かせたたくさんの観客に囲まれている彼がいた。4年前の来日時と変わらないチャーミングな笑顔で、ひとりひとりのサインに応じる。ふたつある展示室のうち、「3次元的な」新作4点で構成View More >

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アルフレッド・ジャー

美と倫理の均衡 取材・文:松浦直美 画像が氾濫する現代社会において、見世物的に使われるそれらに懐疑心を抱き続けてきた。ある現場の一瞬の断片として切り取られる画像。その向こうで、本当は何が起こっているのかを確かめることから、ニューヨーク在住のチリ人アーティスト、アルフレッド・ジャーView More >

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