生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界

東京都庭園美術館にて、2024年6月1日(土)~8月25日(日)の会期で、生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」を開催します。

【 会期 】  2024年6月1日 (土)  8月25日 (日)
【 時間 】  10時 〜 18時

【 会場 】  東京都庭園美術館(本館+新館)
| 東京都港区白金台5–21–9

【 休館日 】 毎週月曜日
 *7月15日、8月12日は開館、7月16日(火)、8月13日(火)は休館


   展覧会概要   

「大正ロマン」を象徴する画家であり、詩人でもあった竹久夢二(たけひさ・ゆめじ)。
1884(明治17)年に岡山県で生まれた夢二は、正規の美術教育を受けることなく独学で自身の画風を確立し、「夢二式」と称される叙情的な美人画によって人気を博しました。
グラフィックデザイナーの草分けとしても活躍し、本や雑誌の装丁、衣服や雑貨などのデザインを手がけ、暮らしの中の美を追い求めました。

夢二の作品は、没後90年を経た今もなお多くの人々を魅了し続けています。

本展は、生誕140年を記念して、最新の研究に基づく新たな視点からその生涯をたどります。
このたび発見された大正中期の名画《アマリリス》、滞米中に描かれた貴重な油彩画《西海岸の裸婦》、そして夢二を看取った友人に遺したスケッチ帖や素描など、初公開資料を含む約180点の作品を夢二郷土美術館コレクションを中心にご紹介します。

世の中のさまざまな価値観が劇的に変化しつつあった20世紀前半、時代の立役者となった竹久夢二の魅力を存分にご堪能ください。


   みどころ   

1 夢二郷土美術館所蔵 幻の名画《アマリリス》公開!

長らく所在不明であった油彩画《アマリリス》が、近年の調査により発見されました。夢二の油彩画は現存するだけでも約30点と少なく、本作はその来歴も含めて大変貴重な作例といえます。本展は、発見後、東京で公開・展示する初めての機会となります。また《アマリリス》に加えて、貴重な油彩画を多数展示し、これまであまり紹介されてこなかった油彩画家としての夢二の一面に迫ります。

2 初公開のスケッチブックで晩年の夢二に迫る

夢二は、晩年の1931(昭和6)年から約2年間、欧米各地を巡る旅に出かけます。1930年代前半は、モダンな芸術と都市文化が急速に発展する一方で、ナチズムが勃興する不穏な時代でもありました。夢二は欧米滞在中の出来事を多数のスケッチとして残し、その一部は友人の手元に残されました。本展では初公開となるスケッチ帖を紹介します。

3 邸宅空間で、夢二の作品世界を味わう

夢二は生涯を通じて芸術で人々の暮らしを彩ることに関心を向けました。本展の会場となる東京都庭園美術館の本館は、かつて朝香宮家の自邸であった場所であり、実際の生活空間に施された多彩な装飾が見所となっています。本展は、暮らしの中の美を体現する邸宅空間の中で、夢二の作品世界をご覧いただく貴重な機会となります。

4 100年の時を超えて愛される夢二の魅力

1914(大正3)年、夢二は自らデザインした封筒や千代紙をはじめとする文具・小間物類を販売する「港屋絵草紙店」を開店しました。商品の広告チラシには「可愛い」という言葉が用いられ、当時の女性たちの心をつかみ、憧れの的となりました。夢二の可愛いデザインは約100年を経た今もなお、私たちを魅了し続けています。本展では時代を経ても色褪せない夢二の魅力をご堪能いただきます。

 


   関連プログラム   

講演会

●「夢二郷土美術館コレクションの魅力  ―夢二の原点  ふるさと岡山―

〈講師〉  小嶋ひろみ (夢二郷土美術館館長代理・学芸員)

〈日時〉  6月1日(土) 14時~15時30分

〈場所〉  東京都庭園美術館 新館ギャラリー2

〈参加費〉 無料 ※ただし当日有効の展覧会チケットが必要

〈定員〉  80名

 

●「現代に夢二が問いかけるもの ―美と生活、「芸術家」と人生、西洋と日本、夢とロマン」

〈講師〉  岡部昌幸 本展監修者 (帝京大学名誉教授・群馬県立近代美術館特別館長)

〈日時〉   7月6日(土) 14時~15時30分

〈場所〉  東京都庭園美術館 新館ギャラリー2

〈参加費〉 無料 ※ただし当日有効の展覧会チケットが必要

〈定員〉  80名

各開催日の1か月前より、公式ウェブサイトにて詳細をお知らせいたします。

 

フラットデー

●ゆったり鑑賞日
多くの人で賑わう美術館に不安がある方も、普段よりもゆとりのある環境で鑑賞できる一日です。
車椅子の方や介助等が必要な方も安心してお過ごしいただけます。

2024年7月10日(水)10:00~18:00(最終入館17:30)
詳細はこちら

●ベビーアワー
赤ちゃんと暮らすご家族のみなさんに気兼ねなく展覧会をご覧いただける時間です。
普段はベビーカーを使うことができない本館もベビーカーのままご入館いただけます。

2024年7月24日(水)10:00~15:00(本館内でベビーカーを利用できる時間)
詳細はこちら

 


詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
こちら

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