開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z

東京都庭園美術館にて、「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z」展を開催します。

朝香宮邸時代の建物玄関
朝香宮邸正面玄関 1933年頃 松井写真館/撮影

会期 2024217日 (土)  5月 12日 (日)
時間 10時 〜 18時
*2024年3月22日、23日、29日、30日は 20時まで
会場 東京都庭園美術館(本館+新館)| 東京都港区白金台5–21–9

休館日 毎週月曜日
*4月29日、5月6日は開館、4月30日(火)、5月7日(火)は休館


展覧会概要

AからZのキーワードで
旧朝香宮邸を再発見

旧朝香宮邸—。1933年(昭和8)に竣工したこの建物は、皇族・朝香宮家の邸宅として、また外務大臣・首相の公邸や迎賓館として、時代とともに役割を変えて様々な顔を見せながらも今日たくさんの方々をお迎えしています。

 建設当初の姿を留めた旧朝香宮邸は、現在では豊かな時間をお楽しみいただける美術館であるとともに、国指定の重要文化財という特性も兼ね備え、活用と保存を調和・両立させた存在と言えます。
 開館40周年を記念して開催する本展は、改めて旧朝香宮邸をじっくりと読み解くための展覧会です。これまで培った調査や研究をもとに、アルファベットのAからZを頭文字に持つキーワードをピックアップして解説。新たな見どころや魅力を来館者の皆様に発見していただきます。


見どころ

白黒格子模様の床と壁のある室内温室
東京都庭園美術館本館 ウインターガーデン
  • キーワードを道しるべに歴史ある空間を巡る

各部屋に散りばめられたキーワードを手がかりに館内を回るという新しい試みを導入。旧朝香宮邸の辞書を引いて紡いでいくような経験をお楽しみください。

  • めったに見ることができない「素顔」の旧朝香宮邸

今回の展覧会は展示ケースや家具・調度品を配さず、ウインターガーデンをはじめ、ありのままの姿の旧朝香宮邸を公開します。実は私たちスタッフも素の状態はあまり見ることがありません。そこに潜んでいる光景をじっくりと味わってみてください。

  • 現代アーティストの視点で旧朝香宮邸を読み解く

伊藤公象(1932-)と須田悦弘(1969-)をゲストアーティストに迎え、本館内や庭園で、旧朝香宮邸をさらに深く読み解く手がかりとなるようなインスタレーションを展開します。

 


ゲストアーティスト

  • 伊藤公象 ITO Kosho(1932-)
    土を素材とした陶作品で独自の造形世界を追求し、空間や環境によって有機的な変容を見せるインスタレーションで知られる。本展では、代表作「土の襞」を本館2階北の間に配置し、1930年代の美術タイルに囲まれた室内空間で陶と陶とのコラボレーションを展開する。
    庭園には、シリーズ「多軟面体」が出現。空・地・庭園の緑等、日々変化する自然と作品とが結びつき、日常に存在する刹那の時空間へと誘う。

    bio: 1932年石川県金沢市出身。1972年、茨城県笠間市に伊藤知香と伊藤アトリエを設立。現在も笠間の伊藤アトリエで制作活動を行う。
伊藤公象の作品
伊藤公象「《土の襞》 -白い光景-」(参考図版)
  • 須田悦弘 SUDA Yoshihiro(1969-)
    木彫による精巧で緻密な花や草木を思いがけない場所に配し、空間全体に静かな驚きをもたらすインスタレーションを展開している。
    本展では、花のモチーフがあしらわれている本館2階姫宮居間や第一階段にて、その場所に寄り添うような作品を展示する。他にも、館内の意外な箇所に作品をそっと佇ませ、訪れる者に旧朝香宮邸の新たな視点を吹き込む。
    bio: 1969年山梨県生まれ。1992年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。現在は拠点を東京に置き、国内外で作品を発表している。
須田悦弘《野菊》 2023年, 木に採色

ミュージアムグッズ

東京都庭園美術館オリジナル
トートバッグ発売開始!

開館40周年を記念して、旧朝香宮邸の外観をデザインしたオリジナルトートバッグが完成!
倉敷帆布を使用した、丈夫で持ち運びやすい形のバッグです。展覧会の開幕に合わせて販売を開始します。

帆布の白いトートバッグを持つ女性
東京都庭園美術館オリジナル倉敷帆布 トートバッグ/W360㎜×H360㎜ マチ110㎜ /税込4,900円

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