辻梨絵子《オール・イズ・ラブ》2024年 映像 62分
新・今日の作家展2026 土星の環の観測点
2026年9月12日(土)–10月5日(月)
横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
https://ycag.yafjp.org/
開場時間:10:00–18:00(入場は17:30まで)
休場日:9/28
出品作家:サリーナ・サッタポン、辻梨絵子、横手太紀
展覧会URL:https://ycag.yafjp.org/exhibition/new_artists_today_2026/
横浜市民ギャラリーでは、1964年の開館から2006年まで40年余りにわたり開催した「今日の作家展」の理念を継ぎ、同時代の表現を紹介する「新・今日の作家展」の2026年展として、「新・今日の作家展2026 土星の環の観測点」を開催する。
本年のテーマ「土星の環の観測点」は、土星の環が約15年に一度、地球から観測しづらくなる「消失」の現象に由来する。異なる距離と周期で公転する天体の位置関係によって環が見えなくなるように、人々もまた時に他者の姿を見失う。本展はそうした重なりに着目し、若手作家3名の作品を通して、現代の人々が無意識のうちに目をそらしている事象を浮き彫りにするとともに、他者や社会をまなざすための態度を指し示そうとする。
サリーナ・サッタポン《In the realm beyond spectrum》「東京藝術大学大学院美術研究科 博士審査展2024」(2024年、東京藝術大学)での展示風景 ビデオ・インスタレーション Photo: Niwa Keitaro ©Sareena Sattapon
横手太紀《浮く瓦礫/Po, (when the cat’s away, the mice will play) 》2023年 Art Collaboration Kyoto(京都)での展示風景 瓦礫、ミクストメディア 撮影:松見拓也 © Taiki Yokote
サリーナ・サッタポン(1992年、タイ生まれ)は、パフォーマンス、インスタレーション、写真など多様なメディアを用い、自身の経験や日常生活から着想を得た作品を制作してきた。近年は、人間の「つながり」と「断絶」にかかわる身体的な空間のダイナミクスに関心を寄せている。本展では、特殊フィルターを用いた映像インスタレーションによって隔絶や格差を可視化し、個と他者、そして社会とのつながりについて考えることを促す。2025年に東京藝術大学大学院グローバルアートプラクティス専攻の博士課程を修了。タイ、台湾、韓国、ドイツ、ウクライナ、日本など国内外で発表を重ね、CAF賞2022最優秀賞、野村美術賞(2024)、Tokyo Midtown Award 2024などを受賞している。
辻梨絵子(1991年東京都生まれ)は、裁縫を手法に取り入れた人形劇的な映像作品を手がけ、女性的な手仕事を媒体に、性差やクィアをめぐる主題、他者との心地良い関係づくりについて思考を重ねてきた。本展では、多様な人々との対話を通じて相互理解の難しさに向き合い、自作のぬいぐるみが登場する近作の映像によって、現代の私たちの姿を映し出す。2016年に京都芸術大学美術工芸学科現代美術・写真コースを卒業、2019年に東京藝術大学大学院グローバルアートプラクティス専攻を修了。在学中にはチューリッヒ芸術大学(2014)、バウハウス大学(2017)へ交換留学している。
横手太紀(1998年生まれ、神奈川県逗子市育ち)は、彫刻や映像を通して、塵や瓦礫など見過ごされがちな存在の背後にある物語を掘り起こしてきた。物質とその背後にある見えない交感に目を向け、集合体のなかに埋もれた個や多様な時間を浮かび上がらせ、私たちと社会や世界とのより深い接続を促す。2021年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業、2025年に同大学院美術研究科彫刻専攻を修了。主な展覧会に「Frieze Seoul 2025」(COEX、ソウル、2025)、「惑星ザムザ」(小高製本工業跡地、東京、2022)などがある。
会期初日には出品作家3名によるギャラリーツアーを実施するほか、会期中には民俗学者の赤坂憲雄を迎えた横手太紀との対談や、手芸を用いたワークショップなど多彩なプログラムを予定。会場とウェブサイトでは、本展のために収録した作家インタビューも公開される。
サリーナ・サッタポン《When you find you》「When you find you in the middle of emptiness」(2025年、Root K Contemporary/東京)での展示風景 ©Sareena Sattapon
辻梨絵子《バージョンズ》2025年 映像 6分34秒
横手太紀《星のいるところ》2024年 CON_(東京)での展示風景 映像 撮影:小俣英彦 © Taiki Yokote
関連イベント
出品作家によるギャラリーツアー
2026年9月12日(土)15:00–15:45
出演:サリーナ・サッタポン、辻梨絵子、横手太紀
会場:横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
参加費:無料(申込不要)
対談「星のいるところ」
2026年9月19日(土)14:00–15:30(13:40開場)
登壇者:横手太紀、赤坂憲雄(民俗学者)
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
定員:50名
参加費:500円(申込不要、現金のみ)
ワークショップ「なりたい姿のぬいぐるみをつくろう」
2026年9月23日(水・祝)13:30–16:30
講師:辻梨絵子
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
定員:16名(対象:小学5年生以上)
参加費:2,000円
※要事前申込。詳細はウェブサイトを参照(応募多数の場合は抽選)
ワークショップ「Magic Glasses─魔法のめがね」
2026年9月26日(土)14:00–15:30
講師:サリーナ・サッタポン
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
定員:12名(対象:中学生以上)
参加費:1,500円
※要事前申込。詳細はウェブサイトを参照(応募多数の場合は抽選)
学芸員によるギャラリートーク
2026年10月3日(土)14:00–14:30
会場:横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
参加費:無料(申込不要)
