
仮設と検証 – 展覧会設営の為の展覧会 – 搬入計画編
2025年6月26日(木)-7月12日(土)
多摩美術大学八王子キャンパス アートテークギャラリー101(八王子市鑓水2−1723)
https://www.tamabi.ac.jp/art-theque/
開廊時間:10:00–17:00
休廊日:会期中無休
展覧会URL:https://art-installer.studio.site/
多摩美術大学八王子キャンパス アートテークギャラリー101では、作品設置と展覧会会場設営の技術について考え、実践し、検証する「仮設と検証 – 展覧会設営の為の展覧会 – 搬入計画編」を開催する。
美術大学では、作品制作と制作の思考方法について多くの時間を割き学べる一方で、作品展示に付随する作品梱包、展示計画、什器制作などの諸要素について検討する時間はあまり多くない。つまり、作品を移動する際の適切な梱包や移動方法、作品の保存、展示する際の仮設壁や、展示場所に合わせた適切な道具の選定などについての知識は、卒業後にアーティストとして活動する際に自力で学んでいく必要がある。本展は、アーティストとして自立するために、自身で展示や梱包などの技術的な課題をあるレベルまで乗り越えられる、基礎となる技術や知識、情報などを広く共有することを目的に企画された。プロジェクトメンバーは、ADi、尾形達、小滝タケル、木村剛士、高木謙造、𡈽方大、宮路雅行。展覧会施工やインストーラー、テクニカルなどの担当者が、多摩美術大学の教員と共に名を連ねている。



2024年11月に同ギャラリーで開催された「仮設〈説〉と検証 – 展覧会設営の為の展覧会 – 」では、絵画の設置方法を壁面素材との関係から考察した解説や、美術館やアートフェアでよく見かける仮設壁の作り方、展覧会に合わせたキャプション制作の方法などを展示した。「仮設と検証」のウェブサイトでは、昨年展のデジタルカタログのほか、視覚言語研究者/インタラクションデザイナーの清水淳子による展評、展覧会設営にまつわるアーカイブのリンクを掲載し、展覧会設営の技術を公開・共有している。
搬入計画編となる本展では、作品の完成から、展覧会会場へ搬入するまでの過程で起こりうる諸問題を、具体的な材料や道具、あるいは資料を使って解説し、仮設(仮説)を立てながら、学生とも共に、展覧会設営の自由さ、不自由さについて考える。
なお、展覧会初日の6月26日には、展示物を使った搬入計画に関する解説と、簡易的な梱包を実際に行なうオープニングトークを開催予定。



関連イベント
オープニングトーク
2025年6月26日(木)17:00–
登壇者:小滝タケル(美術系施工集団 square4代表)、土方大(国際芸術祭「あいち」コーディネーター/テクニカル)、宮路雅行(展示技術者、アートインストーラー)
モデレーター:木村剛士(彫刻家、多摩美術大学彫刻学科准教授)
会場:多摩美術大学八王子キャンパス アートテークギャラリー101