第14回イスタンブール・ビエンナーレのキュレーターにクリストフ=バカルギエフ

来年9月に開催される第14回イスタンブール・ビエンナーレのキュレーターが、2012年にドクメンタ13のアーティスティックディレクターを務めたキャロライン・クリストフ=バカルギエフに決定した。

キャロライン・クリストフ=バカルギエフは1957年ニュージャージー州リッジウッド(アメリカ合衆国)生まれ。イタリアのピサ大学で哲学を専攻、現代詩と絵画の関係性を研究する。インディペンデント・キュレーターとして複数の企画を手掛けるとともに、アルテ・ポーヴェラに関する書籍を出版する。その後、1999年にP.S.1現代美術センターのシニア・キュレーターに就任し、ジャネット・カーディフの個展などを企画。2002年よりカステロ・デ・リヴォリ現代美術館のチーフ・キュレーターに就任し、ウィリアム・ケントリッジの個展などを手掛ける。2008年には第16回シドニー・ビエンナーレのアーティスティック・ディレクターを務め、2012年、ドクメンタ13のアーティスティックディレクターとして、カッセルという土地で始まったその設立経緯を踏まえることで、政治的かつ社会的な要素を前面に押し出し、過去と対峙する展覧会をつくりあげた。

クリストフ=バカルギエフは、ドクメンタ13に参加したセブデト・エレック、ピエール・ユイグ、マルコス・ルティエンス、フュスン・オヌル、アンナ・ボヒジャン、ウィリアム・ケントリッジや、同じくドクメンタ13でキュラトリアル・チームの一員を務めたチュス・マルチネス、フェミニズムの立場から美術史の理論的枠組みの転換を試みたことで知られるグリゼルダ・ポロック、ホーチミンの非営利ギャラリー「サン・アート」でキュレーターを務めるアルレット・クイン・アイン・トランなど、さまざまな協力者とともにビエンナーレ開催に向けて準備を進めていく旨を発表している。

 

第14回イスタンブール・ビエンナーレ
2015年9月5日(土)-11月1日(日)
http://bienal.iksv.org/

Copyrighted Image