CCAキュレーター・ミーティング2013

現代美術センターCCA北九州と独立行政法人国際交流基金が主催する「CCAキュレーター・ミーティング2013」が9月6日から三日間にわたって開催される。

「キュレーター・ミーティング」は、一度限りではなく、進行形で継続していくプロジェクトとして企画され、結論や結果を導きだすことを目的とするのではなく、刻々と変化する美術とその環境をふまえ、地理的な隔たりを超えて話し合いを行うことで、時間を経て発展する対話を生み出すことを意図している。2010年から毎年開催され、それぞれが異なる文化背景を持つキュレーターが交流を深めながら、今日の課題や将来の新たな可能性について意見交換を行ってきた。

第1回では日本の国公立美術館で現代美術を専門として活動する学芸員4名が主に国内の問題点を中心に話し合い、第2回では日本のキュレーター4名と韓国を拠点に活動するキュレーター4名が参加し、各国の現状についての情報交換や同時代の美術界の問題点や欧米での活動について話し合われた。昨年開催された第3回では日本、韓国、ミャンマーなどアジア7カ国からキュレーターが参加し、各国の状況や国際的な活動との関連やネットワークなどの議題が話し合われた。各回の内容は講義録に纏められ、出版されている。

4回目となる今回はより国際的な課題を中心に取り上げる。参加キュレーターはウテ・メタ・バウアー(マサチューセッツ工科大学准教授)、クリッティヤー・カーウィーウォン(ジム・トンプソン・アート・センター アートディレクター)、ホウ・ハンルゥ(キュレーター)、高橋瑞木(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)、鷲田めるろ(金沢21世紀美術館キュレーター)の5名。様々な境界の内と外に位置し、時にはそれを超えて活動することが求められるキュレーターが、今日の美術の状況にどう向き合っていけるのか、その可能性を探っていく。

なお、ホウ・ハンルゥは9月9日に講演会「Exhibitions making places—展覧会が作る場所—」を国際交流基金JFICホール[さくら]で行う。

現代美術センターCCA北九州:http://www.cca-kitakyushu.org/jp/

国際交流基金:http://www.jpf.go.jp/

ホウ・ハンルゥ講演会「Exhibitions making places—展覧会が作る場所—」
2013年9月9日(月)18:00-20:00(受付:17:30-)
国際交流基金JFICホール[さくら]
定員:80名(先着申込順)無料 ※英語、日本語逐次通訳あり
参加申込方法など詳細は下記URLを参照。申込締切は9月4日。
http://www.jpf.go.jp/j/culture/new/1308/08-05.html

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