左:荒川修作(上)、マドリン・ギンズ(下) 右:養老天命反転地
1950年代に前衛芸術の騎手のひとりとして活動を開始し、以後ニューヨークを拠点として活躍してきた荒川修作が5月19日逝去した(享年73歳)。57年より読売アンデパンダン展に参加し、「棺桶シリーズ」などを発表。61年に渡米後にマドリン・ギンズと出会い、共同でプロジェクトを行う。また「図式絵画」と呼ばれる絵画や立体を制作し、70年ヴェネチア・ビエンナーレの日本代表として出品。その後、建築作品を手がけるようになり、国内では「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」(94年、奈義町現代美術館)、「養老天命反転地」(95年、岐阜県養老町)、「三鷹天命反転住宅—イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」(2005年、東京都三鷹市)などを設けた。自らを、芸術、哲学、科学を統合した表現を目指す「コーデノロジスト」とも称した。03年紫綬褒章受章。現在国立国際美術館にて初期作品展が行われている。
死なないための葬送—荒川修作初期作品展
会期:2010年4月17日(土)〜6月27日(日)
会場:国立国際美術館(大阪)
http://www.nmao.go.jp/
荒川修作+マドリン・ギンズ 天命反転プロジェクト
会期:2010年5月10日(月)〜6月25日(金)
会場:京都工芸大学 美術工芸資料館
http://www.cis.kit.ac.jp/~siryokan/ArakawaGinzuTenmeiHantenTenH220510toH220625.html