Two women (after Courbet) (2016) Private Collection © Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin
エリザベス ペイトン:Still life 静/生
2017年1月21日(土)-5月7日(日)
原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/
開館時間:11:00-17:00(祝日を除く水曜は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし3/20は開館)、3/21
原美術館では、親しい友人から歴史上の人物、同時代のカルチャーアイコンまで幅広い対象を描きつつ、肖像画に真摯に向き合ってきたアーティスト、エリザベス・ペイトンの個展『エリザベス・ペイトン:Still life 静/生』を開催する。
エリザベス・ペイトンは1965年コネチカット州ダンベリー生まれ。ニューヨークを拠点に活動する。87年にニューヨークのスクール・オブ・ヴェジュアルアーツを卒業。90年代初頭より、絵画やドローイング、版画を中心とした制作で注目を集める。ここ数年はオペラへの関心も深く、オペラからインスピレーションを得た作品をニューヨークのメトロポリタン・オペラでも発表している。近年の主な個展に『Here She Comes Now』(バーデンバーデン州立美術館、2013)、版画に焦点を当てた回顧展『Ghost』(ミルドレッド・レーン・ケンパー美術館、2011/オペルヴィレン財団、リュッセルスハイム、2011)、2009年から2010年にかけてミネアポリス、ニューヨーク、ロンドン、マーストリヒトを巡回した『Live Forever』など。今年はローマ・フランス・アカデミー「ヴィラ・メディチ」での個展を予定している。なお、日本国内では日本国内では97年にGallery Side 2にて個展を開催。2006年に国立国際美術館で開催された『エッセンシャル・ペインティング』に出品している。
ペイトンは彼女特有の色彩や繊細な線で、バイエルン王のルートヴィヒ2世といった歴史上の人物であれ、カート・コバーンのような同時代の人物であれ、歴史的かつ芸術的な肖像画の研究を背景に、自由で極めて現代的な表現方法で描き、対象を情熱や魅惑、ただならぬ美しさを湛える存在として提示する。また、静物画には、文学や自我、美術史、そして過去と現在といったペイトンのテーマや関心が、花や本などのモチーフの描写に見事に凝縮されている。
国内初の美術館規模での個展となる本展では、ペイトン自身が25年のキャリアを振り返り選んだ多岐にわたるジャンルと主題を擁する約40点を発表する。
絵画は、一瞬一瞬の時間の蓄積である。あるいは時間をかけて生じるものである。絵画とは、それ自体が必要とするものをすくい上げていく作業だ。絵画の中で起きていることをただじっと観察する。絵画は時間とともにある、それゆえ様々な影響をもつものとなる。(エリザベス・ペイトン)
Ludwig II with Josef Kainz (1992) Private Colleciton, New York © Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin
Kurt Sleeping (1995) Private Colleciton, New York © Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin
Flowers, Berlin (2010) © Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin