荒木経惟 往生写集—東ノ空 PARADISE @ 資生堂ギャラリー


「東ノ空」2014年

荒木経惟 往生写集—東ノ空 PARADISE*
2014年10月22日(水)-12月25日(木)
資生堂ギャラリー
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/
開館時間:11:00-19:00(ただし、日曜、祝日は18:00まで)
休館日:月(月曜が休日にあたる場合も休館)
*本記事内における展覧会タイトルおよび作品名「PARADISE」の「P」の文字は、本来、鏡文字でされる。

資生堂ギャラリーでは、荒木経惟の個展『荒木経惟 往生写集—東ノ空 PARADISE』を開催する。

荒木経惟は1940年東京生まれ。自身の日常を日記のように記録していく「私写真」を中心に、さまざまな試みとともに膨大な量の写真を撮り続けている。2009年の前立腺癌の発症と摘出手術、その後の愛猫チロの死や東日本大震災の経験などにより、自らの「死=往生」を意識したことを機に、2014年、豊田市美術館、新潟市美術館、資生堂ギャラリーの3館にて「往生写集」という共通のタイトルのもと、それぞれ異なるサブタイトルと出品作で構成した展覧会を企画した。

本展『往生写集—東ノ空 PARADISE』は同企画最後の展覧会となり、「死=往生」から「再生」に向かっていく、荒木の現在の心境を捉えた作品を中心に展示する。サブタイトルにもなっている「東ノ空」は、東日本大震災後、亡くなった方への鎮魂を願うと同時に、被災地の復活を祈りながら、毎朝自宅の屋上から撮り続けている最新作。一方、「PARADISE」は、朽ちかけた花と人形を写した生と死の物語。また、本展のためにこの夏に撮り下ろした「銀座」も併せて展示される。

会期中には、資生堂が取り組むトークプログラム「BinoBa(ビノバ)」との共同プログラムとして、一連の展覧会にあわせて刊行された『往生写集』(平凡社、2014)に取材を基にした架空の物語を寄稿した藤野可織と荒木経惟との対談が、ファシリテーターに同カタログのデザインを担当した名久井直子、音楽に青葉市子を迎えて行なわれる予定。また、資生堂ギャラリーと同じ資生堂銀座ビル2階では、荒木が資生堂の企業文化誌『花椿』連載の「Talk」で発表している作品が、12月26日まで展示されている。


「PARADISE」2014年

関連イベント
対談 荒木経惟 x 藤野可織(作家)
ファシリテーター:名久井直子(ブックデザイナー)、音楽:青葉市子(音楽家)
2014年12月6日(土)14:00-16:00
会場:資生堂花椿ホール(資生堂銀座ビル3階)
定員:200名(申込多数の場合は抽選)
※申込は10月中旬頃、下記URLに案内
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/
http://www.shiseidogroup.jp/binoba/

『花椿』「Talk」写真展
荒木経惟『花椿』ポートレイト+ペインティング
2014年10月7日(火)-12月26日(金)
会場:資生堂銀座ビル2階
開館時間:9:00-19:00
休館日:土、日、祝、10/22-10/24、11/10-11/12はイベントの都合上、展示なし
※入場無料

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