山口小夜子 未来を着る人 @ 東京都現代美術館


「三宅一生『馬の手綱』を着た小夜子」 撮影:横須賀功光 1975年

山口小夜子 未来を着る人
2015年4月11日(土)-6月28日(日)
東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/
開館時間:10:00-18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし、5/4は開館)、5/7

東京都現代美術館では、1970年代初頭よりトップ・モデルとして世界を舞台に活躍し、晩年は広範な領域の表現者との間で実験的な試みを発表した山口小夜子の軌跡を辿り、その創造性を未来へとつなぐ展覧会『山口小夜子 未来を着る人』を開催する。担当は藪前知子(東京都現代美術館学芸員)。

山口小夜子は1949年生まれ。72年のパリ・コレクションにファッションモデルとして参加。73年に資生堂の専属モデルとなると、翌74年にはニューズウィーク誌に「世界の4人のトップ・モデル」として紹介される。77年の寺山修司の舞台「中国の不思議な役人」をはじめ、多数の多数の舞台、映画に出演する。その後、86年に山海塾とともに写真・映像作品「月/小夜子」を制作。88年から96年まで勅使川原三郎のダンスカンパニーKARASに参加。89 年にNHK映画ファンタジー「カルメン」で国際エミー賞公演芸術部門優秀賞を受賞。2000年代に入ると、六本木SuperDeluxeなどを舞台に、ファッション、映像、音楽、文学、舞踏など諸表現が融合するパフォーマンスを展開。 生西康典、掛川康典、山川冬樹、宇川直宏、藤乃家舞、A.K.I.PRODUCTIONS、UA らとコラボレーションを行った。2007年に急性肺炎にて死去した。

本展では、異なる要素を繋ぎとめる存在となった山口の軌跡を、資生堂のアーカイヴ、山口が着た数々の服、晩年に展開したパフォーマンスの映像などで紹介するとともに、前述した 生西康典、掛川康典、山川冬樹、宇川直宏や、山口がいち早く注目し、雑誌で紹介したエキソニモ、山口の急逝の直前に新聞紙上で往復書簡を予定していた森村泰昌が新作を発表する。


生西康典+掛川康典「H.I.S. Landscape」(「六本木クロッシング」出品作品、森美術館、2004年)

関連イベント
富川栄によるメーキャップ・ワークショップ&トーク
講師:富川栄(資生堂SABFA校長)
2015年5月16日(土)14:00-16:00
会場:東京都現代美術館 講堂(B2F)
定員:100名
参加費:不要(要本展チケット)
※イベント当日、11時よりエントランス付近にて整理券配布

伊藤道朗の「テン・ジェスチュア」を体感するワークショップ
講師:柏木久美子
2015年5月31日(日)14:00-15:30
会場:東京都現代美術館 講堂(B2F)
定員:20名
参加費:不要(要本展チケット)
※イベント当日、11時よりエントランス付近にて整理券配布


「資生堂 舞」ポスター 撮影:横須賀功光 AD:中村誠 1978年

そのほかの関連イベントは美術館公式ウェブサイトを参照。

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