ヴィデオ・スクリーニング1 アナ・メンディエタ
2014年6月16日(月)-7/25(金)
現代美術センターCCA北九州
http://www.cca-kitakyushu.org/
開館時間:10:00-17:00
休館日:土、日、祝
1970年代より、儀式的な要素の強いパフォーマンスで同領域の可能性を拡張、展開し、現在も多大な影響を残すアナ・メンディエタのヴィデオ作品を取り上げたヴィデオ・スクリーニングが、CCA北九州プロジェクト・ギャラリーで開催される。
CCA北九州では、パフォーマンスを記録、再現できると同時に、違う作品へと昇華させていく媒体であり、ダンスや音楽、演劇、映画といったほかの分野とのコネクションのひとつとしての役割を担ってきたヴィデオ作品、映像資料を、現代美術を考察する上で必要不可欠なものとして積極的に収集している。(ヴィデオアーカイヴは一般にも公開されている。※要予約 093 663 1615)また、そのヴィデオアーカイヴの映像資料から、毎年、国内での発表機会の少ない作品を中心に上映を行なっている。
今回取り上げるアナ・メンディエタは、1948年ハバナ生まれ。12歳のときにアメリカ合衆国のアイオワ州に亡命。その後、原始美術、土着美術の研究を行なう。70年代に入ると、死、再生、精神的変容といったイメージを彷彿とさせる、儀式的な要素が色濃く見られるパフォーマンスを発表しはじめる。自身の身体を使ったパフォーマンスや、血液や水、炎などを使用したパフォーマンスを発表し、数多くのパフォーマンスを映像に残している。カール・アンドレと結婚した85年の9月に45歳で亡くなった。しかし、87年にはニューミュージアムでメンディエタの活動を調査研究した最初の個展が開催され、近年もシカゴ現代美術館(2011)やマイアミのデ・ラ・クルス・コレクション(2012)で回顧展が開かれるなど、死後、映像に記録されたパフォーマンスなどが国際的に紹介されている。
今回は、72年から81年に撮影された「シルエッタ」シリーズを含む11点の映像作品が上映される。なお、7月末より開催される『ヴィデオ・スクリーニング2』では、ロバート・ウィルソンの映像作品を上映する予定。