無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol. 14 @ 東京都写真美術館


片山真理「子供の足の私/ I have child’s feet」2011年 ©Mari Katayama

無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol. 14
2017年12月2日(土)-2018年1月28日(日)
東京都写真美術館 2階展示室
http://topmuseum.jp/
開館時間:10:00-18:00(木、金は20:00まで)
休館日:月(ただし1/8は開館)、年末年始(12/29-1/1)、1/9

東京都写真美術館では、『無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol. 14』を開催。日々の生活の中から純粋な個々人の経験を紡ぎ多様な表現を試みる作家5名、片山真理、金山貴宏、鈴木のぞみ、武田慎平、吉野英理香を紹介する。

片山真理(1987年埼玉県生まれ) は、9歳の時、先天性四肢疾患により両足を切断。手縫いの作品や装飾を施した義足などを身に着けたセルフポートレイトで知られる。歌手やモデル、講演、執筆など幅広く活動している。

金山貴宏(1971年東京都生まれ)は、 ICPドキュメンタリー学科在籍中からフリーランスの写真家として活動。本展では、統合失調症を発症し入院生活を送る実母と2人のおばを記録した現在進行形の作品群を発表。

鈴木のぞみ(1983年埼玉県生まれ)は、2012年頃より、扉の鍵穴や引出し等、生活環境の中の「穴」を利用したピンホール印画の作品を制作している。現在、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻博士後期課程在籍。

武田慎平(1982年福島県生まれ) は、2002年以降NYで写真制作を行うかたわら、ビデオ・アーティストとして制作活動を行う。本展では、自然作用の様々な要素から制作する新シリーズ「Glaze(釉)」を発表する。

吉野英理香(1970年埼玉県生まれ)は、1989年から写真作品の制作を開始。2016年、発表した写真集『NEROLI』(赤々舎)が注目される。本展では、その続編ともいえる新シリーズを初公開する。

14回目の「日本の新進作家」展となる本展では、身体性やアイデンティティを確認しながら挑戦し続ける者、家族の関係を写真行為を通して繰り返し問う者、何気ない風景の記憶を意外な方法で留めようとする者、自然作用の痕跡を原初的な写真技法で未来へ残そうとする者、日常から抽出した瞬間から独特な写真的時間を創出する者など、多様な表現を提示する。


金山貴宏〈While Leaves are falling…〉より「家族 箱根にて」2009年 ©Takahiro Kaneyama

関連イベント
アーティスト対談
2017年12月3日(日) 15:30-17:00 武田慎平×小澤慶介(アートト/インディペンデント・キュレーター)
2017年12月9日(土) 15:30-17:00 吉野英理香×金子隆一(写真史家)
2017年12月16日(土) 15:30-17:00 鈴木のぞみ×小原真史(キュレーター/映像作家)
2018年1月11日(木) 18:00-19:30 片山真理×小谷元彦(美術家/彫刻家)
2018年1月13日(土) 15:30-17:00 金山貴宏×姫野希美(赤々舎代表取締役/ディレクター)
会場:東京都写真美術館1階スタジオ
定員:各回50名
※当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布。


鈴木のぞみ〈Other Days, Other Eyes〉より「久仁屋工場2階の窓」2013-17年
©Nozomi Suzuki Courtesy of rin art association (撮影:木暮伸也)


武田慎平〈Trace(痕)〉より「Trace #7, Nihonmatsu Castle(二本松城)」2012年
©Shimpei Takeda


吉野英理香〈NEROLI〉より「Untitled」2013年
©Erika Yoshino Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

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