ハルーン・ファロッキ監督特集 @ アテネ・フランセ文化センター

ハルーン・ファロッキ監督特集
8月23日(火)–8月27日(土)
アテネ・フランセ文化センター
http://www.athenee.net/

映画監督、批評家、90年代半ば以降は美術館やギャラリーでの作品発表も行い、アーティストとしても知られるハルーン・ファロッキの特集上映がアテネ・フランセ文化センターにて開催される。
ファロッキは1944年にドイツ併合下のチェコスロバキアに生まれ、その後、ベルリンのドイツ映画テレビアカデミーベルリン(DFFB)に学ぶ。映画雑誌の編集や執筆に携わりながらも、40年以上にわたり、100本以上の作品を手掛けてきた。とりわけ、ヴィジュアルイメージの調査、分析、考察を通して、現代社会の構造へと迫るドキュメンタリー作家として特異な地位を築いている。
2007年のドクメンタ12では前年に行われたFIFAワールドカップドイツ大会決勝のイタリア対フランスを独自の方法で記録した作品をインスタレーション形式で発表した。また、今年2月に東京都写真美術館を中心に開催された『第3回恵比寿映像祭 デイドリーム ビリーバー!! – 映像の力』の上映プログラムでも「眼差しの系譜」と題された特集が組まれ、『キーワード キーイメージ―ヴィレム・フルッサーとの対話』(1986)や『比較』(2009)などを公開した。
今回の特集では60年代の初期作品から2000年以降の作品まで全9作品が上映される。なお、8月26日には四方幸子による講演「ハルーン・ファロッキとその作品」が企画されている。上映スケジュールや上映作品の解説は下記URLを参照。

アテネ・フランセ文化センター「ハルーン・ファロッキ監督特集」: http://www.athenee.net/culturalcenter/program/f/farocki.html

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