doubles vol.1『すくなくともいまは、目の前の街が利用するためにある』@ waitingroom

Left: 武田雄介「インスタレーション」2013年, Photo by Ai Nakagawa.
Right: 川村麻純「鳥の歌」2015年, 写真.

doubles vol.1
『すくなくともいまは、目の前の街が利用するためにある』
2015年9月11日(金)-10月19日(月)
waitingroom
http://www.waitingroom.jp/
開廊時間:13:00-19:00(月曜は17:00-23:00)
休廊日:火、水、木
※オープニングレセプション:9月11日(金)18:00-21:00

東京・恵比寿のwaitingroomでは、ふたりの若手キュレーターを招聘し、共同で展覧会を企画する新しいシリーズ「doubles(ダブルス)」の第1回目として、関西を拠点に活動する長谷川新と、東京とソウルを拠点に活動する趙純恵による共同キュレーション展『すくなくともいまは、目の前の街が利用するためにある』を開催する。

今回の「doubles」では、長谷川が武田雄介、趙が川村麻純を選び、キュレーターとアーティストの4名の対話を通じて、ひとつの展覧会を実現していく。安岡章太郎の小説『秘密』の中から「すくなくともいまは、目の前の街が利用するためにある」という文章を引用した展覧会タイトルのもと、本展は各文節ごとに複数の解釈が可能であるという点、「利用する」という言葉の暴力性をキュレーションでどう引き受けるかという点がキーワードとなる。

長谷川新は1988年生まれ。大阪、東京、金沢と巡回した『北加賀屋クロッシング2013: MOBILIS IN MOBILI—交錯する現在—』のチーフキュレーターを務めたほか、京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ、the three konohana(大阪)などで展覧会を企画している。一方、趙純恵は1986年生まれ。「Human Research in East Asia/ Japan-Taiwan-Korea」(東京藝術大学)を発表、李静和を招いて「つぶやきの政治学 1999年8月27日-」を実施するといった活動のほか、東アジア・ダイアログ2015のキュレーターを務める。

本展では、武田雄介が新作のインスタレーションを、川村麻純が今春にPARASOPHIA 特別連帯プログラムとして開催された個展『鳥の歌』から派生させた新作として、資料・写真・メモやテキストなどを発表するほか、長谷川と趙それぞれ執筆したステートメントを発表する。

Above: 武田雄介「インスタレーション」2014年, Courtesy of Kitakagaya Crossing Organizing Committee. Below: 川村麻純「Mirror Portraits」2013年 資生堂ギャラリー インスタレーションビュー © 加藤健 ken kato.

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