玉山拓郎、山本悠『ポリネシアンじゃだめですか?』@ タリオンギャラリー


Takuro Tamayama Pole Ball’s Landing Life (at Château 2F,Detail) (2017) Installation, Video, Photo:Mariko Kurose

玉山拓郎、山本悠『ポリネシアンじゃだめですか?』
2017年12月2日(土)-12月24日(日) 2018年1月28日(日)※会期延長
タリオンギャラリー
http://www.taliongallery.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:月、火、祝日
※オープニングレセプション:12月2日(土)18:00-20:00

タリオンギャラリーでは、玉山拓郎、山本悠の二人展『ポリネシアンじゃだめですか?』を開催。玉山と山本の作品を通じて、追憶や内省が否定された後の、世界の残像と美と享楽を提示する。

玉山拓郎(1990年岐阜県生まれ)は、鮮やかに彩られた壁や照明、椅子やキャビネットといった日常的な事物の数々によって、構成的かつ夢想的な色調のコンポジションを展示空間につくりだしたインスタレーションを発表している。近年では、映像作品をインスタレーションに加えることで、入れ子状となった構成的抽象空間の創出を試みている。愛知県立芸術大学を経て、2015年に東京藝術大学大学院を修了。近年は『Pole Ball’s Landing Life』(Château 2F、2017)、『Pole Ball’s Landing Life』(愛知県立芸術大学サテライトギャラリー、2017)、『I WANT TO TELL YOU HOW MUCH I LOVE』(switch point、2015)などの個展を開催。『パノラマ庭園 -動的生態系にしるす-』(JMAT Nagoya、2016)などのグループ展に出品している。


Yuu Yamamoto Code bingo (2017) illustration, etc. Photo:Kousuke Nagata

山本悠(1988年埼玉県生まれ)は、緩やかな筆致によるドローイングをさまざまな形態や用途に拡張しながら、ユーモラスで形式逸脱的な思考を展開している。山本の描く図像は、見かけ上の愛らしさやおおらかさとは裏腹に、風刺的に事物の本質や情報を抽出すると同時に、 イメージと記号に満ちた世界を遊泳し続けるしかない自己の投影でもある。2012年に多摩美術大学を卒業。2013年にはドラマ作品「悠になりたかった犬」(監督・脚本/青柳菜摘 沼田友 地主麻衣子 石田祐規)で、主演を務めている。主な展覧会に『Surfin’』(Surfin’、2017)、『フィットネス.』(akibatamabi21、2016)、『マテリアライジング展III 情報と物質とそのあいだ』(京都市立芸術大学ギャラリー、2015)、『であ、しゅとぅるむ』(市民ギャラリー矢田、2013)などがある。

本展では、記憶喪失で無人の文明に流れ着いた者が、手探りで自己をコラージュし、見知らぬ場所を心地よい住み処とするように、常に現在の生存の繰り返しとして未来をあらわにするスタイルが展開される。


Takuro Tamayama Pole Ball’s Landing Life (ch.3 “4 Stolen Trees”) (2017) Video Still


Yuu Yamamoto (2017)

※2018年1月10日追記
同時開催
玉山拓郎、山本悠『ポリネシアンからのモンゴリアン』
2018年1月10日(水)-1月28日(日)
タリオンギャラリー フロア下空間

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