『ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ』@ 原美術館


「ハピネス・ダイアリー(Diary of Happiness)」2008年 (c) Jean-Michel Othoniel/Adagp,
Paris & SPDA, Tokyo 2012 Private Collection Photo by Mariano C. Peuser Courtesy of
Galerie Perrotin, Paris

『ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ』
1月7日(土)–3月11日(日)
原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/
開館日時:火–日
11:00-17:00(水曜は20時まで)※入館は閉館30分前まで

パリを拠点に活動するジャン=ミシェル・オトニエルの日本初個展が原美術館にて開催されている。
1980年代より可変性を持つ素材を使って制作をしていたオトニエルは、93年よりガラスを用いた装飾性と官能性を特徴とする作品の制作を始める。2000年には、代表作となった「夢遊病者のキオスク」 を、地下鉄のパレ・ロワイヤル=ミュゼ・ド・ルーブル駅のエントランスとしてを制作、設置している。これまでに、カルティエ現代美術財団(2003年)、パリ装飾美術館(2007年)などで個展を開催。ドクメンタIX(1992年)や光州ビエンナーレ(2000年)、イスタンブール・ビエンナーレ(2007年)などの国際展にも参加している。
本展は、昨年ポンピドゥー・センターで開催された回顧展を再構成し、硫黄や蜜蝋を用いた初期作品から色鮮やかなヴェネツィアのムラーノ島で制作されるムラーノガラスを素材にした最新の立体作品まで、約60点を公開し、オトニエルの25年の制作の歩みを振り返るものとなっている。展覧会タイトルはフランク・シナトラの曲から引用されたもので、周囲に左右されることなく自分の流儀で制作を続けてきたオトニエルの歩みを象徴するものとなっている。会期中には、同美術館館内ザ・ホールにて、子供向けワークショップ「ふしぎな現実」が併催されている。
原美術館では、これまでにも別館ハラ ミュージアム アークにて1991年に開催された『Too French』展にて、オトニエルに滞在制作を依頼し、2009年には大型の野外作品「Kokoro」を同館の庭に設置している。

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