エリカ・ヴェルズッティ『Chunk』@ MISAKO & ROSEN

エリカ・ヴェルズッティ『Chunk』
2018年3月25日(日)-4月22日(日)
MISAKO & ROSEN
http://www.misakoandrosen.jp/
開廊時間:12:00-19:00(日曜は17:00まで)
休廊日:月、火、祝
※オープニングレセプション:3月25日(日)13:00-16:00

MISAKO & ROSENでは、昨年の第57回ヴェネツィア・ビエンナーレ企画展をはじめ、世界各地で作品を発表しているサンパウロ出身のアーティスト、エリカ・ヴェルズッティの個展『Chunk』を開催する。

エリカ・ヴェルズッティ(1971年サンパウロ生まれ)は、サンパウロのマッケンジー大学でインダストリアル・デザインを学んだのちにロンドンのゴールドスミス・カレッジへ進み、現在は再びサンパウロを拠点に活動している。1990年代中頃よりブラジルを中心に作品の発表をはじめ、第11回リヨン・ビエンナーレ(2011)、第56回カーネギーインターナショナル2013、第32回サンパウロ・ビエンナーレ(2016)などといった展覧会に参加。2015年にはニューヨークのスカルプチャー・センターで個展『Swan with Stage』を開催している。日本国内では2008年にヴィック・ムニーズがトーキョーワンダーサイト(現・トーキョーアーツアンドスペース)で企画した展覧会に参加し、同年、東京都現代美術館と広島市現代美術館に巡回した『ネオ・トロピカリア ブラジルの想像力』、2012年には原美術館で開かれた『ホームアゲインーJapanを体験した10人のアーティスト』に出品している。

同画廊4度目の個展『Chunk』では、ペーパーミシェ、陶、粘土でできた作品を中心に発表する。ヴェルズッティは、制作過程で生まれる作品未満の断片を収集し、床置きにしたアッサンブラージュ「ペット・セメタリーズ」を展開している。本展では、彼女とともにアトリエでの時間を過ごしたそれらの断片のいくつかが組み合わされて、レリーフのような構造へと組み込まれ、壁面設置型の作品へと姿を変える。観客に豊かな連想をもたらす非工業的なものの魅力を引き合いに出しながら、ヴェルズッティは彼女の実践における素材や物質そして物語性をめぐる特質を提示する。

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