建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ” @ 東京都現代美術館


バーレーン王国文化省「リクレイム/Hut 17 Karzakan」(2010). Photo © Camille Zakharia, 2010
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建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”
10月29日(土)–2012年1月15日(日)
東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/
開館日時:火–日(ただし、1月2日、9日は開館。12月29日–1月1日、4日、10日は休館)
10:00-18:00(10月29日は21:00まで特別延長開館)

建築家ユニットSANAAと東京都現代美術館の共同企画として、今日のわれわれをとりまく状況の変化に対する、建築家やアーティストの提案、実践を紹介する企画展『建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”』が開催される。
常になんらかの形で世界各地に存在している自然災害や政治的、社会的不安に対し、ひとびとにとって、建築はどのような存在でありうるのか。本展では、世界各地におけるひとびとや自然、社会の内外において多様な経験、思考から導かれる建築の普遍的な表現と、ローカルの知恵や技術との融合に見出される「発見」が紹介される。
本展は、昨年の第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展で、日本人初となる総合ディレクターを務めた妹島和世、アーティスティック・アドバイザーを務めた西沢立衛のSANAAのふたりに、同じくアーティスティック・アドバイザーを務めた同美術館チーフキュレーターの長谷川祐子の共同企画。参加作家には、同ビエンナーレ企画展示部門金獅子賞受賞の石上純也、銀獅子賞受賞のオフィス・ケルステン・ゲールス・ダヴィッド・ファン・セーヴェレン、パビリオン部門の金獅子賞を受賞したバーレーン王国文化省、特別表彰を受賞したスタジオ・ムンバイをはじめとする同ビエンナーレ参加作家が数多く挙げられる。そのほか、フランク・O・ゲーリーの最新作であるニューヨークの「エイト・スプルース・ストリート」の建築模型、ヴィム・ヴェンダースの3D短編映画「もし建築が話せたら…」の日本初公開も展示。模型、ドローイング、映像、 彫刻、写真、ミクストメディアのインスタレーションなど、従来の建築展とは異なる展示空間全体が、「建築、アートがつくりだす新しい環境」として提示される。
なお、本展は昨年同館で行われた『トランスフォーメーション』展に続き、東京都の東京文化発信プロジェクトにおける東京アートミーティングの一環として開催される。また、東京藝術大学とのコラボレーションのもと「建築、アートがつくりだす新しい環境WEEKS」(11月10日-11月29日)が開催され、シンポジウムや展覧会などが同大学にて企画されている。

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