Richard SERRA featuring recent prints @ 山本現代


Richard Serra Transversal #3 (2004) © 2004 Richard Serra and Gemini G.E.L. LLC/ARS, New York. Courtesy of YAMAMOTO GENDAI

Richard SERRA featuring recent prints
2014年3月8日(土)-4月5日(土)
山本現代
http://www.yamamotogendai.org/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングレセプション:3月8日(土)19:00-20:00

鉄板を用いた超大型のサイト・スペシフィックな作品をはじめ、現代美術史上、最も重要な彫刻家のひとりとして知られるリチャード・セラの個展『Richard SERRA featuring recent prints』が山本現代で開催される。

リチャード・セラは1939年サンフランシスコ生まれ。1960年代にはイェール大学で美術を専攻し、ヨゼフ・アルバースに学ぶ。約二年間の欧州滞在を経て、ニューヨークへ戻ると、ゴムやネオンを使った作品を発表。60年代後半には溶かした鉛を使用した制作を開始する。81年にはニューヨークのマンハッタンの連邦ビル前広場に鉄製の巨大な彫刻『傾いた弧』を設置すると、同作品を巡って抗議の声が起こり、8年後に同作品が撤去される。この出来事は都市空間についてさまざまな問題を提起した。2007年には初期作品から巨大な鉄の代表作を一同に集めた大規模回顧展『Richard Serra Sculpture: Forty Years』をニューヨーク近代美術館で開催している。

彫刻作品で知られるセラだが、70年代初頭より空間の知覚や身体との関係性をさぐる別の手法としてのドローイングに取り組んでいる。顔料と油脂と蝋でブロック状に成形した独自のペイントスティックを使用したドローイングの黒い重厚な画面には、展示空間のなかでさらに別の空間を構成する素材として洗練、強調され、場を支配する重力にも似た緊張感が与えられている。2011、2012年には、平面作品を集めた回顧展『Richard Serra Drawing: A Retrospective』がメトロポリタン美術館などアメリカ国内3美術館で開催された。

本展では、2004年から2011年までに制作された、比較的小型の作品から高さ2メートルを超える大型の作品を展示する。なお、会期初日には東京のアート月間にあわせ、白金アートコンプレックス全館あげての催しが予定されている。

白金アートコンプレックス合同オープニングレセプション
2014年3月8日(土)18:00-20:00
杉本博司によるパフォーマンス 18:00- ※予約制=60名限定
会場:白金アートコンプレックス3F 山本現代(TEL:03-6383-0626)
※パフォーマンス開催中は山本現代の展示はご覧いただけません。

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