升谷真木子『Whose sleeve?』@ Satoko Oe Contemporary


升谷真木子「グッドモーニング」2016年

升谷真木子『Whose sleeve?』
2016年10月1日(土)-11月5日(土)
Satoko Oe Contemporary
http://satokooe.com/
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングレセプション:10月2日(日)15:00-17:00(会費制:1,000円)

Satoko Oe Contemporaryでは、升谷真木子の個展『Whose sleeve?』を開催する。

升谷真木子は1982年東京都生まれ。2014年に東京藝術大学大学院美術研究科油画研究領域を修了。升谷の作品は、ステンシルやスタンプ、筆を用い描かれた、一見すると鮮やかなスカーフの柄を思わせるパターンを通じて、日常的な風景、その場に移ろう時間や気配、不在を表現している。近年はShugoArtsやSatoko Oe Contemporaryのグループ展に出品。2012年の武蔵野美術大学卒業時に選出されたアートアワードトーキョー丸の内では三菱地所賞を受賞している。

本展では、尾形光琳の「誰が袖図屏風」から着想を得た新作を発表する。

この残り香は、誰のものだろう。
誰もいない部屋に ほんの数分残る気配がある。
そんな不在の中にある「誰かの」気配を捉えたかった。

それは、いつか体験した情景にもある。
たとえば、撮ったことも忘れてしまった写真、
そこから再生される新たな情景を紡ぐようなこと。
いつかの記憶に戻るための光を再現するようなこと。

それは私だけのものではなく、
鑑賞者にとっても絵になる情景であってほしいと思う。

2016年 升谷真木子

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