九州派展 @ 福岡市美術館


桜井孝身「現代のシンメトリー」1957年 福岡市美術館蔵

常設企画展
九州派展
2015年10月28日(水)-2016年1月17日(日)
福岡市美術館
http://www.fukuoka-art-museum.jp/
開館時間:9:30-17:30 入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、11/23、1/11は開館)、11/24、12/28-1/4、1/12

福岡市美術館では、福岡の戦後美術を語る上で欠かせない動向である前衛美術集団「九州派」の活動を、同美術館の所蔵品を中心とした約60点の作品や関連資料を通じて紹介する常設企画展『九州派展』を開催する。

九州派は1957年に桜井孝身、オチオサムらを中心に福岡の若い画家たちが集い、「地方」と「生活」をよりどころに、東京中心の既存の美術システムから成立した活動を試みた。三井三池争議を中心とした労働争議の盛り上がりを背景に、生活者の視点から「前衛」を標榜し、その存在は当時数多くあった前衛グループの中でも異彩を放っていた。

福岡市美術館は1988年に九州派の回顧展を初めて開催し、以後、主要な作品の収集や常設展示に取り組んでいる。本展では、同美術館の所蔵品だけでなく、元九州派の美術家、所蔵家、他の美術館の所蔵品を展示し、関連資料とともに九州派の全貌に迫る。会期中には、山口洋三(福岡市美術館学芸員)が「九州派」を解説する「つきなみ講座」や、『石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行』や『ディスカバー、ディスカバー・ジャパン「遠く」へ行きたい』を手掛けた成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)の視点から九州派を語る記念講演会が開かれる。また、福岡市美術館では『福岡市美術館叢書6 九州派大全』の刊行を予定している。

出品作家:桜井孝身、オチオサム、石橋泰幸、菊畑茂久馬、田部光子、山内重太郎、宮崎準之助、米倉 徳、尾花成春、尾張 猛、俣野 衛、谷口利夫、大山右一、寺田健一郎、働 正、大黒愛子、八柄雄髙、斎藤秀三郎、磨墨静量、木下 新、舟木富治


Above: 菊畑茂久馬「葬送曲 No2」1960年 福岡市美術館蔵. Below: 田部光子「人工胎盤」1961年(2004年再制作)熊本市現代美術館蔵.

関連企画
つきなみ講座「九州派とはなにか?その全貌にせまる」
講師:山口洋三(福岡市美術館学芸員)
2015年10月31日(土)14:00-15:30
会場:福岡市美術館1階教養講座室
定員:50名
聴講無料、先着順(開始30分前より受付)

記念講演会
講師:成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)
2015年11月7日(土)14:00-15:30
会場:福岡市美術館1階教養講座室
定員:50名
聴講無料、先着順(開始30分前より受付)


ペルソナ展 1956年(旧・福岡県庁西側外壁での野外展)

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